中国の権力闘争の実態 ― 利権を巡る「やくざ型国家」の構造
2019年2月2日に書かれた本稿は、中国共産党支配層の権力闘争の本質を「利権の奪い合い」として描き出す。中国のホテル事業を例に、李鵬グループによる利権支配とその崩壊、王滬寧への権力移行の実態を紹介しながら、中国政治が巨大な利益構造と密接に結びついている現実を指摘する。朝日新聞やNHKなどの日本メディアだけでは理解できない中国政治の実像を明らかにする論考である。
2019-02-02
中国とはどんな国なのか…朝日新聞、毎日新聞、東京新聞などを購読しNHKを視聴しているだけでは決して分からない実態を明瞭に知る事が出来るからである。
中国の支配層は何らかの巨大利権を掌握し、錬金と蓄財をしていますから、権力闘争はすなわち利権の奪い、と題して2018-03-09に発信した章を再掲載する。
中国とはどんな国なのか…朝日新聞、毎日新聞、東京新聞などを購読しNHKを視聴しているだけでは決して分からない実態を明瞭に知る事が出来るからである。
以下は前章の続きである。
やくざの縄張り争いと一緒。
宇田川。
中国では、銃も裏で流通しています。
モラル欠如の軍人もわんさかいます。
習近平はその中で恨まれることばかりしてきたわけです。
例えば最近、中国のホテルで、便所掃除用具で食器を磨くという報道がありました。
あれは習近平サイドの中国当局によって、流された可能性が高いと見ています。
中国でホテル開業の許可を得る場合、当局に届ける前にまず聞き役に申請を出します。
今までは李鵬のグループがその役目を担っていました。
私が中国でスイスホテルの開業に従事した際、中国旅游局下の香港マカオセンターに聞き役の許可を貰いに行きました。
そこで緊張しながら李鵬と面接をし、OKを貰った。
その後、形式上はさらに上に位置する国務院に面接に行ったのですが、そちらからは「李鵬さんからOKと聞いています」と許可がすぐに出ました。
国務院には、本来は提出するはずの建物の設計図も何も提出しませんでした。
河添。
李鵬が長年、高級ホテルの利権のトップだったってことですね。
宇田川。
その利権構造が今回、攻撃されたのです。
現地のホテル関係者から聞いた話だと、報道があった三つのホテルに許可の再申請が課された。
聞き役は李鵬が排除され、序列五位の王滬寧に代わっていた。
従わなければ、ホテルは営業停止です。
河添。
中国の支配層は何らかの巨大利権を掌握し、錬金と蓄財をしていますから、権力闘争はすなわち利権の奪い合いでもあります。
やくざの縄張り争いと一緒です。
この稿続く。