GHQの遺産として生まれた東京地検特捜部 — 朝日新聞と検察の癒着の歴史

高山正之の著作をもとに、GHQ占領期の権力構造が戦後日本の検察機構にどのような影響を与えたのかを検証する。
マッカーサーの腐敗、隠退蔵物資調査会の成立、そして東京地検特捜部の成立過程を辿りながら、昭和32年の売春汚職事件や新聞報道の歪みを分析する。
さらに朝日新聞が検察幹部を持ち上げて連載を出版するに至った経緯を示し、日本のメディアと権力の関係の問題を指摘する。

2019-03-28
お粗末は朝日新聞だ。
後に検察のトップに立った伊藤栄樹に連載「秋霜烈日」を書かせた。
中で伊藤は立松を自殺に追い込んだ一件をとくとくと書き立てた。
味を占めた彼は隠退蔵物資調査会を作らせ、いいものばかりを懐にした。
と題して2017-12-27に発信した章を再発信する。
以下は前章で紹介した高山正之の本からである。
「最強」ではなく「国辱」の捜査機関、東京地検特捜部。
マッカーサーはカネに汚かった。
日本軍に追われてコレヒドールから逃げだすとき、フィリピンのケソン大統領に餞別を要求した。
「ケソンは米国にあるフィリピン政府の口座から50万ドルを米ケミカル銀行の彼の口座に振り込んだ」(マイケル・シャラー『マッカーサーの時代』)。
日本でも最初は無償だと言っていたガリオア・エロア援助物資を勝手に途中から有償に切りかえて大儲けした。
あのまずい脱脂粉乳が有料だったなんて。
米国人は略奪する。
米軍将兵はどこへ行っても民家に押し入り、強姦しながら略奪した。
マッカーサーも例外ではないが、ただ押し込みはしなかった。
代わりに日本人にいい略奪品を探させた。
世耕弘一は日銀の地下に眠るダイヤを教えた。
味を占めた彼は隠退蔵物資調査会を作らせ、いいものばかりを懐にした。
講和条約発効後、この部門は生き残り、やがて名を東京地検特捜部と改めた。
表向きは脱税や汚職の摘発を仕事としたが、心根は変わらなかった。
何びとも抵抗できないGHQの権威を纏い、米国をご主人様と慕い、日本人は目を離せば悪さをする愚民どもと思い込んでいた。
その表れが昭和32年の売春汚職だった。
郭を廃止なんて正気の沙汰ではないが、それは措いて存続を望む花街や花魁たちがロビー活動をした。
検察はこの国民的関心事に紛れて信じ難い不遜を働いた。
彼ら米国の犬にも主流、反主流があった。
ウイロビーとケーディスみたいなものだ。
一方の岸本義広派が対する馬場義続派に「売春汚職で自民党の大物宇都宮徳馬が収賄した」というガセ情報を流した。
間もなく読売新聞がその嘘をでかでか載せた。
岸本派は書いた立松和博記者を逮捕して、締め上げた。
だれからネタを貰ったか。
吐けば馬場派を潰せた。
しかし立松は黙秘を通し、のちに自殺した。
己の権力争いに公器である新聞を巻き込み、不当逮捕までやった。
権力濫用の果てに死者まで出したが、気にもしない。
気分はGHQそのままだった。
お粗末は朝日新聞だ。
後に検察のトップに立った伊藤栄樹に連載「秋霜烈日」を書かせた。
中で伊藤は立松を自殺に追い込んだ一件をとくとくと書き立てた。
朝日はその傲慢に目をつぶり、逆に伊藤にへつらって連載をまとめて豪華本にし、出版記念会も開いた。
珊瑚に「KY」と書かせた一柳東一郎が仕切った。
この稿続く。

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