第4世代原子炉と日本の技術継承|高速増殖炉、TWR、アストリッド開発の行方
2019年7月15日発信。
世界で進む第4世代原子炉の研究開発を取り上げ、テラパワーのTWR、高速増殖炉、もんじゅ、フランスの次世代高速炉実証炉アストリッドをめぐる日本の技術継承の課題を論じる。原子力に逆風が吹く中で、日本原子力研究開発機構と三菱重工業が次世代炉開発協力に取り組む意義を記録する。
2019-07-15
第4世代は2030年代以降に実用化の見通しだ。
テラパワーのTWRをはじめ、複数の次世代原子炉の研究・開発が進む。
現在、世界では「第4世代」と呼ばれる次世代原子炉の開発計画が進んでいる。
原発は開発初期の「第1世代」▽1960年代後半~90年代前半に建設された「第2世代」▽90年代後半~2010年ごろまでに運転を始めた「第3世代」-と、安全性向上などの進化を続けてきた。
第4世代は2030年代以降に実用化の見通しだ。
テラパワーのTWRをはじめ、複数の次世代原子炉の研究・開発が進む。
日本で第4世代の“本命”と位置づけられてきたのは「高速増殖炉」だ。
消費した以上の核燃料を生み出す高速増殖炉は「夢の原子炉」だが、研究段階である原型炉「もんじゅ」(福井県)はトラブル続きで長期停止状態にある。
東京電力福島第1原発事故後は先行きが見えず、もんじゅは与党内でも「完全撤退」との意見が根強い。
原子力に逆風が吹く中で、日本勢は高速増殖炉開発で培ってきた技術の維持に向けて取り組んでいる。
日本原子力研究開発機構と三菱重工業などは、仏原子力大手アレバなどと次世代炉の開発協力で合意した。
フランスが進める次世代高速炉の実証炉「アストリッド」の開発計画に参加し、日本が持つ技術を活用するという。
この稿続く。