歴史と文化を剥奪された韓国人の精神構造――自分の過去を全否定することが生む矛盾

2019年10月17日発信。
前章に続き、高山正之氏と宮脇淳子氏の対談をもとに、日韓併合時代における身分制社会からの解放、女性の地位向上、戸籍制度、教育、韓国人の反日意識、戦後に日本人としての過去を否定せざるを得なかった精神構造を論じる。

2019-10-17
自分の過去を全否定することがどういう人間を生むかを考えると、今の韓国人がどうしてあんなに筋が通らないか少しは理解できるような気がします。
以下は前章の続きである。
歴史と文化を剥奪された
高山 
日帝支配において一番の成果は、身分制社会の軛(くびき)を解いたことじゃないか。
戸籍をつくり、女性に名前をあげた。
法相に任命された「タマネギ男」の曹国は娘の不正入学疑惑で逮捕されそうになっているけど、日帝時代以前、朝鮮人女は女だけで台所の片隅で粗末な食事をとっていた。
宮脇 
それこそひとかけらの人権もありませんでしたから。
高山 
閔妃だって、名前じゃない。
閔氏から来た女という意味だ。
調べると彼女にも幼名があったとかなかったとか。
王室に入る女ですら“名無しの権子”だった。
宮脇 
それほど虐げられていた女性が、一番解放された時代が日韓併合だったのです。
学校に行けて、職業選択の自由が生まれ、名前も与えられるようになった。
高山 
だから、敗戦後の落差がすごかったわけだ。
宮脇 
それまで信じてきたものがすべて真っ赤なウソだったと言われたら、どう思いますか。
理屈や歴史などを度外視し、韓国人は正しい被害者で、日本人は悪い加害者だという二分法で生きていくしかなかった。
高山 
日本人もGHQから同じような洗脳を受けたでしょう。
宮脇 
はい、でも日本には神話から数えると2600年、記録が始まってからでも1300年の日本文明の歴史がありましたから、1910年に始まった韓国文化とは比較になりません。
もっとも、日本には戻るところがあるのに、まだその洗脳が解けていない人がたくさんいますね。
韓国人と同じですよ。
高山 
1970年代、最初で最後の韓国旅行をしたことがある。
伊藤博文を暗殺した安重根の記念館を覗き、連合軍上陸の仁川に行った。
セマウル号という特急列車にも乗った。
腹が減ったから、年輩の車掌に食べ物は売りに来ないのかと英語で尋ねた。
キョトンとしているから、日本語で聞いたら、破顔一笑で食堂車に案内してくれて「セマウル弁当がいい」と日本語で勧める。
弁当箱を開けると、麦飯にたくあんが入っていた。
「たくあんが入っている」と言ったら、「夕カンだ」と発音を正された(笑)。
宮脇 
台湾にも「ビエンタン(弁当)」という言葉が残っていて、中身は白いご飯の上に大きな骨付き肉がドカンとのったものです。
高山 
それは牛丼みたい。
セマウル弁当は幕の内弁当を真似たものでしょう。
宮脇 
海苔巻きにしても、韓国料理として紹介されています。
高山 
その当時の年輩者はうれしそうに日本語で接遇してくれた。
ただ、大声を出すことはなかった。
日本語が話せることを大っぴらに知られてはまずかったようだ。
宮脇 
これまで日本人として生きてきた自分を完全否定したわけですから、国民全体が反日に走るしかなかったのです。
ただ、どれほど反日を口にしていても、生きてきた故郷の匂いは絶対になくならないものです。
高山 
故郷の家に電灯まで点くようになった。
宮脇 
日韓併合以前に生まれた人たちは、悲惨な状況から日本の統治下で生活が豊かになっていったことを知っています。
でも、日本の敗戦時になると、半分以上の国民は1910年以降の生まれです。
そうすると、生まれた時点で日本人だったのです。
だから、日本人でなくなった途端、過去の人生をすべて消さざるを得なくなった。
自分の過去を全否定することがどういう人間を生むかを考えると、今の韓国人がどうしてあんなに筋が通らないか少しは理解できるような気がします。
それで、松本さんの本によると、戦後も反日のつもりで生きているけど、日本の歌謡曲が流れると、途端に涙が流れる。
日本の土地に足を踏み入れると、たまらない郷愁の気持ちが湧きたってくる。
高山 
韓国人観光客が多い理由もそこにあるのかな。

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