何故、日本には、これほどの数の天才女性クラシック演奏家たちが出現するのか?

2026年5月31日の歴史的な演奏会とアンコールで聴いたラヴェル《ガブリエル・フォーレの名による子守歌》の感動から、正戸里佳という新たな天才女性ヴァイオリニストの発見へ至った記録。村田夏帆。中原梨衣紗。Himari。中野りな。高木凛々子。五十嵐薫子。そして、正戸里佳。etc. etc.へと連なる日本の女性クラシック演奏家たちの出現を、日本文明、女性の幸福、紫式部・清少納言以来の文化的伝統と結びつけて論じる。

5/31の演奏会は歴史的な名演だった。
アンコールの3曲も全て歴史的な名演だった。
2曲目のラヴェル:ガブリエル・フォーレの名による子守歌も、とても良かった。
この曲を入れた写真集を作成したいと思い、YouTubeを検索した。
そこで、また一人、天才・女性ヴァイオリニストを発見した。
正戸里佳。
5/31のアンコールで私が受けた感動が、彼女の演奏には完ぺきにあった。
私は、またしても思った。
何故、日本には、これほどの数の…無数と言っても全く過言ではない…天才女性クラシック演奏家たちが出現するのか?
村田夏帆。 中原梨衣紗 Himari。 中野りな 高木凛々子。 五十嵐薫子。 そして、正戸里佳。 etc. etc.
この国には、今、世界史的に見ても稀有な現象が起きている。
しかも、その大半を、日本のテレビも新聞も、ほとんど報じない。
彼女たちは、日々、世界最高水準の演奏をしている。
にもかかわらず、茶の間に流されているのは、連日、愚劣と偽善の極みであるワイドショーや、知性のかけらもない番組ばかりである。
私は、この現実こそが、今の日本の最大の悲劇の一つだと思っている。
一方で、私は確信している。
それは、ずっと、日本の女性は世界一幸せだったからである。
国連の人権委員会、女性差別委員会を構成している女性達は、事あるごとに、日本が女性を差別している国だ等と言って、日本に対して、噴飯物の勧告を出して来た。
だが、彼女達は、日本の歴史も、日本文明の本質も、日本女性の幸福も、何一つ本当には理解していない。
世界には、女性の教育、自由、人格、身体の安全が、本当に深刻な形で脅かされている国や地域が数多く存在する。
その現実を棚に上げて、日本にばかり説教をする姿勢は、欺瞞以外の何物でもない。
中国や韓国にも、女性の人権を語る前に直視すべき歴史と社会の問題がある。
欧米諸国にも、女性への暴力、性犯罪、家庭崩壊、孤独、精神的荒廃という深刻な問題がある。
そのような国々の人間たちが、日本に対して、あたかも日本だけが女性を抑圧している国であるかのような勧告を繰り返して来た。
私は、それを極めて不当だと思っている。
日本の女性は、古来より、決して文明の周辺にいた存在ではない。
紫式部。
清少納言。
額田王。
和泉式部。
日本の女性たちは、単に男性社会の陰にいた存在ではない。
日本文明の最も深い部分を、言葉で、感性で、美で、支えてきた存在である。
その伝統が、今、クラシック音楽の世界で、驚くべき形で花開いているのではないか。
西洋で生まれたクラシック音楽を、日本の女性演奏家たちが、今、これほどまでに深く、清らかに、そして気高く鳴らしている。
これは単なる偶然ではない。
日本という国の自然。
日本語という言葉。
日本の女性が古来より持ってきた感性。
そして、家族、師、学校、聴衆、ホールという、目に見えない文化の土壌。
それらが重なった時、彼女たちのような天才が、次々と現れるのだと思う。
正戸里佳のラヴェルを聴きながら、私はそのことを改めて思った。
ラヴェル:ガブリエル・フォーレの名による子守歌。
この短い小品には、師への敬意、静かな祈り、そして言葉にしない美しい時間がある。
その音楽を、正戸里佳は、実に見事に弾いていた。
音は決して大げさではない。
だが、一音一音に品格がある。
静けさの中に、深い歌がある。
私は、5/31のアンコールで受けた感動を、彼女の演奏の中に再び見出した。
だから、この曲を使って、写真集を作る。
音楽が呼び起こした記憶。
写真が受け止めた光。
その二つを、一つの作品にするために。



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