日韓に未来はない――「記憶・和解・未来」財団という名の無礼

2020年1月23日発信。週刊新潮掲載の高山正之氏の連載コラムを紹介し、ナチス・ドイツによるポーランド人・ユダヤ人への迫害と、日本の朝鮮半島統治を同列に扱う韓国側の主張を厳しく批判する。日韓基本条約、徴用工問題、文喜相国会議長の妥協案を通じて、日韓関係に「未来」はないと論じる。

2020-01-23
文某は数百万人を殺し苦役させた犯罪国家ドイツと同じことを日本がやり、ポーランド並みの被害を受けたかのように言う。
これほどの無礼はない。
以下は本日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
この論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。
世界中の人達も感嘆するだろう。
高山正之
日韓に未来はない
人種には黒、黄、白がある。
どれが一番進化し綺麗になったか。
洗濯物と同じで白に決まっている。
優生学者フランシス・ゴルトンの言い草だが、それに納得したのはヒトラーだった。
それも白人種の中でも他人種と雑婚が少ないゲルマンこそ白の中の白だと『我が闘争』にある。
で、そんな素敵なゲルマン人の純粋性をユダヤ人が脅かしていると言って1938年11月、独外交官がユダヤの少年に殺されたのを機にユダヤ人排撃を始めた。
世に言う「水晶の夜」だ。
その名は報復の夜、数千軒のユダヤ人の店が襲われ、割れたガラスが路上に散乱して水晶のように輝いていたことに由来する。
ただ史料によれば、少年が国外に追放された家族を呼び戻してと外交官に頼んだら「体を求められ、弄ばれた挙句に約束を反故にされたから剌した」とある。
歴史は結構生臭い。
その夜からポグロム(打ち壊し)は公然化し、ユダヤ人の収容所送りが始まった。
ただしソ連を倒した後、シベリア送りにするまでの一時的な抑留で、まだ死の収容所ではなかった。
そんな時期、ユダヤ人より酷い目に遭ったのが隣のポーランド人だった。
1939年9月、侵攻したドイツ軍は医師、聖職者、ジャーナリストなど数万人を狩り出して殺した。
教育は500まで数えるのと自分の名が書けるだけで十分とし、高等教育は廃止された。
学校に通っていた十代の男女は独本国の工場に送られ、長時間の労働を強いられた。
その数は終戦までに150万人に上った。
占領地にはアウシュビッツなどの強制収容所が建てられた。
ユダヤ人の終末処理場のように言われるが、3割近くはポーランド人で占められ、少なくとも20万人が殺された。
なぜユダヤ人以上に迫害されたか。
ヒトラーはポーランドを含む東欧一帯を優れたゲルマン人の生存圏にするつもりで、だからスラブ系ポーランド人は端から抹殺対象だった。
ソ連も反対側から同じように殺戮していったからポーランドは人口の2割600万を失った。
先の大戦での日本人の戦死者数のほぼ2倍になる。
これだけの被害を受けたポーランドは戦後、東欧圏に組み込まれたこともあって対独戦時賠償請求は冷戦後に持ち越された。
それで統一ドイツがポーランドに支払った賠償額はたった5億マルク(400億円)だけ。
日本が1965年に戦争もしていない韓国に与えた5億㌦、今のカネにすれば2000億円より遥かに少ない額だ。
ポーランドは怒る。
ユダヤ人に倣って米国を間に入れて交渉し、最終的に独政府と強制労働させたクルップなど12企業が計100億マルク(5000億円)を出して「記憶・責任・未来」基金がつくられた。
対象はユダヤ人、ポーランド人など160万人で一人当たり30万円ほどだ。
韓国は日韓基本条約で5億㌦を貰った。
でももっと欲しい、徴用工一人当たり1000万円を払えと向こうの最高裁が日本企業に命じた。
認定された徴用工の総数は15万人。
いずれ1.5兆円を取り立てる腹づもりだ。
しかし5億㌦には徴用工の未払い賃金も含むと明記されている。
おまけに徴用工を名乗る原告はほとんど日本に勝手に流れてきて職にありついた連中だ。
ふざけるなという日本にまあまあと文喜相国会議長が妥協案を出した。
日本企業や国民がカネを出し合い「記憶・和解・未来」財団を作ろうという。
下敷きは明らかにドイツの「記憶・責任・未来」基金だ。
文某は数百万人を殺し苦役させた犯罪国家ドイツと同じことを日本がやり、ポーランド並みの被害を受けたかのように言う。
これほどの無礼はない。
戦前、戦後を通しインフラから生活費まで日本にたかって生きてきたことへの感謝の念もない。
文は正直に「ゆすり・たかり・強要」財団とすればまだ救いはあった。
いずれにせよ日韓に「未来」のないことは確かだ。

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