日本中に置かれた「グアンタナモ」と、見えない占領構造

2020年2月19日発信。
高山正之氏の週刊新潮連載コラムを紹介し、日米安保、マッカーサー憲法、在日米軍基地、いわゆる「瓶の蓋」発言を通じて、日本が戦後も米国の監視構造の中に置かれていると論じる。
さらに、五百旗頭真氏の歴史認識や日中関係への認識を批判し、中国が南京事件、邦人拘束、尖閣問題で日本に敵対的行動を続けている現実を指摘する。

2020-02-19
説得を聞く相手か。
それにまだ南京大虐殺の嘘を撒き散らし、邦人を好きに捕まえ、尖閣に奸計を巡らす。
そのどの辺が「いい日中関係」なのか。
以下は今日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
今週もまた、彼は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
日本のみならず世界中の読者は、彼は凄い!と感嘆するだろう。
グアンタナモだらけ
陸上自衛隊が富士山麓での実弾演習をときどき一般に公開する。
アホな憲法の制約で戦力とは言えないから火力演習という。
毎回90万人が応募し、3万人が見ることができる。
だいぶ前に行った時、防衛大学校長の五百旗頭真がきていた。
まるきり知らなくもない。
元新聞記者の癖でやあと声をかけた。
彼はこっちを見た途端にすごく嫌な顔をしてそっぽを向いた。
失礼なと思ったが、同行の人から「あれだけ悪口書いていい顔しろと言う方が無理だ」とたしなめられた。
確かにこの欄だったかで取り上げた。
ルーズベルトが日本を嵌めた真珠湾。
それを「証拠はない」と彼は否定した。
どこのペテン師が「自分が騙しました」と文書で残すか。
彼は「正義は米国にあって悪い日本をやっつけた」と思い込んでいる。
「そんな男がなぜ防衛大学校長なのか」と確かに書いた。
刃傷沙汰にならないだけよかったかもしれない。
実はこの火力演習ではもう一人、興味ある海軍士官に会った。
名をスタックポールと言った。
もしかして少し前の沖縄海兵隊司令官ヘンリー・スタックポール少将の親戚かと聞いたら「甥だ」と胸を張った。
で、叔父の語った「瓶の蓋(cork in the bottle)」の意味を訊ねたら黙ってしまった。
少将の発言は1990年3月のワシントンポスト紙に載った。
「米軍が撤退すれば日本はすぐ軍事強国に戻り、核も即座に持つ」「在日米軍は日本がそうならないようにするための瓶の蓋なのだ」と。
もっと平たく言えばキューバと同じなのだと。
米国の脇腹にあるキューバに勝手をさせたらすぐソ連を引き込んで、あのキューバ危機が起きた。
そうさせないよう、米国は19世紀末、キューバを軍事占拠した上で外交権も軍事行動権も放棄させた憲法を押し付けた。
さらに反米一揆が起きたら即座に制圧できるようグアンタナモに強大な米軍基地を置いた。
それでカストロが出る前までは抑え込めた。
日本も同じ。
マッカーサー憲法で軍事力も交戦権も奪った。
さらに「日米安保の名で日本中にグアンタナモを置いた」とスタックポールが言ってしまった。
親日ぶって日本を誑(たぶら)かしてきたジョセフ・ナイやアーミテージが驚いて否定に走り回ったのは笑えた。
でも冷静に見るとソ連中共への備えなら北海道が最適なのにそこには一つもない。
ほとんどが東京を押し包むように置かれる。
沖縄の海兵隊基地もヘンだ。
海兵隊が出張るのに必要な揚陸艦は配備されていない。
代わりに高速輸送機が配備される。
一朝ことあるときはそこから横田に飛び、東京を制圧する。
揚陸艦では間に合わないからだ。
そのときは横須賀の第7艦隊もペリーよろしく東京湾から首都を砲撃する。
支那はそれを知っていて太平洋を米国と分割しようと言ったとき「何なら瓶の蓋も我々が代わるあるよ」と提案している。
ヘンな憲法で日本を丸腰にしたうえ日米安保の名で日本監視基地を山と置いた。
それはおかしいだろうと岸信介が言った。
「お前らに丸腰にした責任がある。
最低でも支那朝鮮が攻めてきたときくらいは日本を守れ」と安保改定をやった。
何も分かっていない唐牛(かろうじ)や西部が安保改定反対で気勢を上げてから今年はちょうど60年になる。
その節目に五百旗頭が「日米安保は国防力のない日本と、極東に自由に使える基地を持ちたい米国の双方にメリットがあった」とまだ何も分かっていないコメントを朝日に載せていた。
何で国防力がないのかに疑問もない。
支那の暴走についても「安倍は今のよき日中関係を生かして習近平を説得せよ」と言う。
説得を聞く相手か。
それにまだ南京大虐殺の嘘を撒き散らし、邦人を好きに捕まえ、尖閣に奸計を巡らす。
そのどの辺が「いい日中関係」なのか。

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