水辺の威厳、小さな生命の奇跡、咲き続ける薔薇――長居植物園とサン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》
6月26日、名古屋で聴く中部フィルハーモニー交響楽団定期公演の最後の演目、サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》の予習として制作した作品です。
音楽は、サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》。
この曲は、管弦楽とオルガンが一体となって、祈り、荘厳、輝き、そして勝利の響きへと進んでいく、フランス音楽史上屈指の名曲です。
今回、私はこの音楽を、長居植物園で撮影した写真に重ねました。
アオサギが睡蓮の上に凛として立つ姿。
ピンクの紫陽花の大輪の上に現れたイモリ。
そして、この季節まで見事に咲き続けている薔薇園の薔薇。
それらは、いずれも私の眼前に現れた、信じがたいほど美しい情景でした。
アオサギは、水辺の王者のように、静かに、しかも厳然と立っていました。
睡蓮の上に凛として佇むその姿には、自然の中にのみ存在する威厳がありました。
イモリは、満開へ向かうアジサイ園で、突然、ピンクの紫陽花の大輪の上に現れました。
私とそのイモリは、信じがたいほど長い時間、見つめ合っていました。
この写真は、私の撮影史上最大の奇跡と言っても過言ではありません。
そして薔薇園。
すでに季節は初夏の深みに入りながら、それでもなお、薔薇は見事に咲き続けていました。
花の盛りを過ぎた後にも、なお美を保ち、なお香り立ち、なお光を受けて輝く。
その姿には、時間に抗うのではなく、時間そのものを美に変えていく力がありました。
サン=サーンスの交響曲第3番《オルガン付き》にも、同じような力があります。
静かに始まり、深い呼吸を重ね、やがて巨大な響きへと到達していく。
オルガンが加わる瞬間、音楽は単なる交響曲の枠を超え、聖堂の空間、祈りの時間、そして人間精神の高みへと開かれていきます。
この音楽には、フランス的な明晰さがあります。
同時に、宗教的とも言える荘厳さがあります。
そして最後には、生命そのものが大きく開かれていくような、圧倒的な歓喜があります。
アオサギの凛とした姿。
イモリとの奇跡的な邂逅。
初夏の薔薇の輝き。
それらを、サン=サーンスの壮麗な音楽に重ねることは、私にとって自然なことでした。
6月26日、名古屋で中部フィルハーモニー交響楽団によるこの曲を聴く前に、私は自分自身の写真とともに、この交響曲の世界へ入っておきたいと思いました。
水辺の静けさ。
小さな生命の奇跡。
咲き続ける薔薇の気品。
そして、オルガン付き交響曲の荘厳な響き。
この作品は、それらが一つに結びついた、私自身の予習作品です。
撮影地:長居植物園
音楽:サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》
6月26日 名古屋・中部フィルハーモニー交響楽団定期公演 予習作品
【関連作品】 本作は、2023年6月10日の長居植物園で撮影した470枚のうち、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番に使用した最初の140枚に続く、次の140枚によって構成した作品です。 前作: ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 • ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 / Bruch: Violin Concerto…
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