日本の成功を「結果オーライ」「マグレ」と片づける人々――自然科学者と敵対する左翼思想
日本は、新型コロナウイルスの第一波の抑え込みに成功した。
しかし、坂上忍氏は日本の死者数の少なさを「結果オーライ」と評し、ラサール石井氏は政府の対策を「マグレ」と評した。
掛谷英紀氏は、こうした反応の背景に、自らの世界観を絶対視し、科学法則や専門家の知見を軽視する左翼思想の問題があると論じる。
2020-07-02
例えば、フジテレビの『バイキング』で、新型コロナウイルスによる日本の死者数の少なさについて、タレントの坂上忍氏は「結果オーライ」と述べた。
以下は前章の続きである。
自然科学者と敵対する左翼
日本は、第一波の抑え込みに成功した。
これを達成した政府関係者や医療従事者たちの努力には、感謝しかない。
ところが、彼らに対して正当な評価ができない人が、たくさんいる。
例えば、フジテレビの『バイキング』で、新型コロナウイルスによる日本の死者数の少なさについて、タレントの坂上忍氏は「結果オーライ」と述べた。
また、お笑いタレントのラサール石井氏は、Twitter上で、今回の政府による新型コロナウイルス対策の成功は「マグレ」であると評した。
こうした反応は、左翼にありがちなものである。
左翼思想の持ち主には、自分一人が理解できることには限界があるという認識の欠如が、しばしば見られる。
もちろん、彼らも、自分が知らないことがあるという認識は持っている。
しかし、自分が理解できないものには存在意義がないと考えることで、世界全体を把握できているという自負を獲得していることが多い。
自分の頭の中にある世界観が全てであるというその姿勢は、サルトルの実存主義の影響を強く受けているように見える。
それゆえ、左翼は、しばしば科学法則の普遍性を否定し、自分の思い込みが常に正しいと考える。
よって、左翼は、自然科学者とは敵対する運命にある。
左翼は、これまでも、「緑のダム」、すなわちダムや堤防に頼らない治水という妄想によって土木工学を敵に回し、放射能デマによって物理学を敵に回し、現実離れした自然エネルギーを推して電気工学を敵に回してきた。
であるから、国会で、立憲民主党幹事長の福山哲郎参議院議員が、医療従事者の尊敬を集める尾身茂医師を国会の場で侮辱したことも、これまでの左翼の振る舞いを知っていれば、全く驚くに値しない。
この稿続く。