中国から届いた「謎の種」――米英で相次いだ未注文種子と、その背後に疑われた「ブラッシング詐欺」
2020年7月、米国や英国で、注文していない植物の種が中国などから突然送り付けられる事例が相次いだ。
米国各州の農務当局は「植えないで」と警告し、生態系への影響や植物検疫上の問題に加え、オンライン販売で偽の高評価レビューを作る「ブラッシング詐欺」の可能性も指摘された。
本稿は、2020年7月29日のニューズウィーク日本版電子版の記事を引用し、この事件を記録したものである。
2020-07-29
2020年7月、米国各地で、注文した覚えのない植物の種子が中国から発送されたとみられる郵便物として届く事例が報告された。
ワシントン州などの農務当局は、未知の種子を植えることによる農業や生態系への影響を警戒し、受取人に対して植えずに当局へ連絡するよう呼びかけた。
英国でも類似例が報告され、一部の郵便物では内容物が「イヤリング」「ピアス」「花弁」などと表示されていたとされた。
また、商品を一方的に送り付け、受取人名義を利用してオンライン上に高評価レビューを作成する「ブラッシング詐欺」の可能性も指摘された。
本文
2020-07-29
中国(朝鮮半島もしかり)は「底知れぬ悪」と「まことしやかな嘘」の国…以下はニューズウィーク電子版からであるが、私の言及が全く正しい事を証明している事件である
2010年7月にこうして登場して以来、私は、中国(朝鮮半島もしかり)は、「底知れぬ悪」と「まことしやかな嘘」の国であると言及し続けて来た。
それが世界有数の民俗学者にして人類学者だった故・梅棹忠夫が、数年間に渡って、中国のほぼ全省に住んで行ったフィールドワークの結論である事は読者も御存知の通り。
奇しくも、彼の至言の一つである「繰り返すことが独創である」を、私は実践している。
以下はニューズウィーク電子版からであるが、私の言及が全く正しい事を証明している事件である。
中国から米国に「謎の種」が送りつけられている……当局は「植えないで」と呼びかけ
2020年7月29日(水)
<アメリカやイギリスに、注文してもいない植物の種が、中国らしい場所から勝手に送り付けられ問題となっている……>
注文していない種が全米の個人宅に
米国で、注文してもいない植物の種が、中国らしい場所から勝手に送り付けられるという謎の現象が話題になっている。
米国の個人宅に送り付けられているのは、中国から発送された植物の種のようなもの。郵便物の袋には「China Post」(中国郵政)と言う文字と中国語が書かれている。返送先に中国の住所が書かれていたという話もある。
ワシントン州の農務当局はツイッターで、「注文していない種が中国から届いたという住民からの報告がありました。もしあなたもこのようなものを受け取ったら、植えないで連絡を」と書き、米国農務省動植物検疫所あてにツイートするようにと、同所公式ツイッターのIDと共にツイートした。
プロフィール画像(Twitterの新しいタブにプロフィールページが表示されます)
WA St Dept of Agr
@WSDAgov
We have received reports of people receiving seeds from China that they did not order. If you receive them – don’t plant them. Report to @USDA_APHIS at https://aphis.usda.gov/aphis/ourfocus/planthealth/import-information/sa_sitc/ct_antismuggling
画像
米ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)は、ワシントン州の他に少なくともルイジアナ州、カンザス州、バージニア州の農務当局も同様に、声明を出していると伝えている。さらに、ユタ州、アリゾナ州、オハイオ州でも、同様に種が送り付けられているという。
ルイジアナ州の農林当局は、「ルイジアナ州の住民に届いた謎の種」とタイトルが付けられた声明の中で、中国から袋入りの種が勝手に送り付けられていると説明。同様のことが国内の他州や英国でも起きているとして注意を促した。「現在のところ、中の種が何であるかは分かりません」とし、ルイジアナの農業や環境に危険なものでないかを確認する必要があるため、「注文していないものが届いた人は、すぐに当局まで連絡ください」と呼びかけている。
「イヤリング」と書かれた謎の袋
FOXテレビ系列のユタ州ローカル局FOX13では、ローリ・カリーさんのケースを取り上げている。カリーさんは、「イヤリング」と書かれた見覚えのない郵便物が届いたのを見て、最初は喜んで開けてみたという。しかし中に入っていたのは、何かの種だった。
カリーさんは不思議に思いフェイスブックに投稿してみたところ、少なくとも40人から、「自分も同じものが届いた」と連絡があった。カリーさんは自分でもいろいろ調べてみたところ、英国でも同様に種が送り付けられたという話を見つけ、侵略的な外来植物だったようだとFOX13に話した。
ユタ州を始め、米国の多くの州では生態系や環境を守るために、種の輸入は規制されている。
英国の大手タブロイド紙デイリーメールは、英国でのケースを報じている。内容物として「ピアス」や「花弁」などと書かれた袋が届き、開けてみると注文してもいない種だったという。英国でも種の輸入は規制されているため、検疫をすり抜けるためにこのような内容物か書かれていたと考えられている。
ガーデニング愛好家のウェスターデールさんは、新型コロナウイルス感染症による外出禁止令の影響で、庭で野菜を育てるようになった人が多いと、デイリーメールに話した。この女性は、ロックダウンで店が閉まっていたこともあり、どこで種を買っていいか分からず、アマゾンのマーケットプレイスやeBayなどのネット店舗で購入。これらは英国内の店だったが、その後に注文していない種が中国やセルビアから届いたという。カリーさん同様、不審に思ったウェスターデールさんは、この話をフェイスブックに投稿したところ、同じ経験をしたという何百人もの人から連絡があったようだ。
ブラッシング詐欺の可能性も?
オハイオ州にあるホワイトハウス警察署は、これが「ブラッシング詐欺」ではないかと考えているようだ。同署は、情報がほとんどない状態であるとしながらも、「できる限り早急にみなさんに警告を発したかった」として、中国から届く謎の種についてフェイスブックのページに投稿した。
同署が種について調査したところ、「ブラッシング」として知られる詐欺と関係している可能性が高いことが判ったという。「ブラッシング詐欺」とはオンライン詐欺の一種で、コストのかからない自社商品を勝手に送り付け、あたかもその人が書いたかのようにその人の名前を使ってネット上に良いレビューを書きこむというものだ。
同署は、種を受け取った人に直接的な危険はないとしているが、種をきちんと処分するために、受け取った人はすぐに連絡するよう呼びかけている。同署はまた、同様の郵便物が全米のあらゆる場所に送られていることが分かったが、なぜ米国でこのような現象が起きているかは不明だとしている。
FOX13によると、商業改善協会ユタ支部のジェイン・ラップ代表も、「ブラッシング詐欺」だと考えているという。同氏は、「種を使った話は聞いたことがない」としながらも、「まずは自分の住所をグーグルで調べてみた方がいいと思う。自分の住所をググってみるといろいろなことが出てきて、怖くなるときもある」とアドバイスしている。