花々はメンデルスゾーンを歌う――長居植物園・京都府立植物園、パールマンとともに|8月9日 関西フィル演奏会への序章
2026年5月10日と6月11日の京都府立植物園。
そして、6月10日と12日の長居植物園。
初夏へと向かう二つの植物園で撮影した花々と緑の光景を、イツァーク・パールマンが奏でるメンデルスゾーン《ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64》とともに、一篇の映像作品にしました。
柔らかな五月の光から、生命の輝きが満ちてゆく六月へ。
花は静かに開き、風は木々の間を渡り、光は一瞬ごとに異なる表情を見せます。
その移ろいは、哀愁を帯びたヴァイオリンの第一声から、歌うような緩徐楽章を経て、光の中を駆け抜ける終楽章へと進む、メンデルスゾーンの音楽そのもののようでもあります。
パールマンのヴァイオリンは、華麗でありながら決して表面だけに流れず、豊かな歌と人間的な温かさをもって、花々の奥にある生命の息遣いを呼び覚まします。
この映像は、2026年8月9日に聴く関西フィルハーモニー管弦楽団の演奏会に向けた、私自身の予習として制作したものです。
名曲を前もって聴き、その旋律と構成を心に刻んでから演奏会場へ向かう。
それは、生演奏との出会いを、より深く、より鮮烈なものにするための大切な時間です。
京都府立植物園と長居植物園。
五月と六月。
花と緑、光と風。
そして、パールマンが奏でるメンデルスゾーン。
四日間に撮影した一枚一枚の写真が、8月9日の演奏会へと続く一つの序章になりました。