WGIPはいかに日本人の長所を利用して自虐史観を形成したのか――GHQの対日研究、戦争罪悪感、精神的武装解除の構造

青柳武彦氏の論文から、日本人の遵法精神、潔い謝罪、謙虚な反省、贖罪精神、共同体の関係性を重視する性質をGHQがWGIPに取り込み、自発的な自虐史観を形成したとする部分を引用する。ルース・ベネディクト、D・C・ホルトム、ジェフリー・ゴーラーらによる日本研究と、NHK報道に残る思考構造を論じた続編。

本稿は、2020年8月29日に発信した前章「日本人の自虐史観はいかに形成され、増幅・再生産されたのか」の続編である。
前章に続いて、青柳武彦氏の論文「日本の最大の敵は自虐史観だ。~WGIPの呪縛から逃れよう~」から、米国が日本人の心情と文化を研究し、その成果をWGIPの策定に利用したと論じる部分を引用する。
青柳氏は、日本人の遵法精神、潔い謝罪、謙虚な反省、贖罪精神、友好と穏便を重んじる共同体意識という本来の長所が、戦争罪悪感を定着させるために利用されたと指摘している。
その一方で、愛国心につながり得る伝統的心情は排除され、日本が再び強国として登場することを阻止する構造が作られたと論じる。
末尾では、この思考構造がNHK職員とNHK報道にも表れていると指摘している。

2020-08-29
WGIPはいかに日本人の長所を利用して自虐史観を形成したのか――GHQの対日研究、戦争罪悪感、精神的武装解除の構造
以下は前章の続きである。
日本人の長所を取り込んだWGIP
そうした洗脳政策は、 WGIP(War GuiltInformation Program=戦争罪悪感・情報計画:1)と名付けられた 。1: WGIPの日本名「戦争罪悪感・情報計画」は著者訳。
Guiltとは“(自らが)有罪であることを意識する”ことを意味する。
米国がこれほど熱心に「自分達は悪くない、悪いのは日本だ」と連呼せんばかりに躍起になったのは、この大戦に至った経緯と大空襲、及びそれに続く原爆の投下について、かなりの後ろめたさを感じていたからに違いない。
また日本の戦力と抵抗の激しさにかなりの恐怖感を持っていたに違いない。
WGIPを策定するにあたって、米国は日本研究の論文を収集し、かつ新たに何人もの学者に委嘱して、日本人の心情及び文化全般について研究プロジェクトを発足せしめた。
協力者は『菊と刀』の著者ルース・ベネディクト、日本の神道の研究者D・C・ホルトム、英国の社会人類学者ジェフリー・ゴーラー達である。
彼らの日本論は、それなりに突っ込んだ力作揃いだったが、今となっては若干見当違いで理解しがたい部分もある。
GHQは、こうした日本研究の成果を十分に活用してWGIPを策定した。
日本人の遵法精神、潔い謝罪傾向、謙虚な反省、贖罪精神、共同体の関係性重視(友好と穏便の重視)、等々の長所を極めて巧妙に取りこんだ。
それが良心的な日本人の心にうまく食い込んで、自発的な自虐史観として出現した。
但し、愛国心につながる可能性のある“仇討”や“お家再興”などの伝統的心情は徹底的に排除した。
日本が再び世界に強国として登場してくることを阻止するためだ。
この稿続く。
*私の文中強調の箇所も有馬達に代表されるNHK職員たちの頭脳構造、或いはNHKの報道そのものである事に慧眼の士は皆きづくはずである。

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