壮烈なる慰安婦「謝罪碑文」書き換え――父・吉田清治の虚偽と向き合った長男の決断

2017-6-27
昨日発売された月刊誌WiLL(840円)は、日本国民全員が今すぐに最寄りの書店に向かって購読すべき論文が満載されている。
世界中の人たちにとっても同様なのだが、彼等には、私が伝える。
門田隆将もジャーナリストとして為すべき仕事をしている人間の一人である。
巻頭コラムにとても良い論文を書いている。
事件の現場から
壮烈なる慰安婦「謝罪碑文」書き換え
この国には、不思議な人々がいる。
事実でもないことをデッチ上げて吹聴し日本を貶めて喜ぶ人たちである。
時には、外国人にその虚偽をレクチャーし、信じ込ませて、国際機関を利用して日本に打撃を与える人たちもいる。
辿ってみると、「在日」として生まれ育ち、日本に恨みを抱く人たちであったり、あるいは、若い時に反政府運動に没頭し、「反日」を頭に刻み込んだ人たちだったりする。
いずれにしても、自分の生まれた国を愛せない不幸な人々である。
そんな人間が信奉し、利用し尽くした存在が、故・吉田清治氏(平成12年、86歳で死去)である。
「私は、済州島で慰安婦狩りをした」
そう“告白”して、メディア、特に朝日新聞にヒーロ-として持ち上げられ続けた御仁だ。
だが、日本と韓国の学者やジャーナリストが済州島に行って調査にあたったが、吉田氏の言う「慰安婦狩り」の証拠や痕跡は、ひとつも見つからなかった。
吉田氏の証言を金科玉条として、朝日は延々と慰安婦報道を続けた。
貧困ゆえに春を鬻ぐ商売に就かざるを得なかった薄幸な女性たちは、これによって、日本軍や官憲による「強制連行」の“被害者”となったのである。
慰安婦問題を日本という国家の「犯罪」とするには、吉田証言は「不可欠」だったのである。
だが、もたらされた結果は無惨なものだった。
戦時中の女性勤労奉仕団体である「女子挺身隊」を慰安婦と混同した朝日の報道によって、韓国では「20万人におよぶ慰安婦強制連行」がひとり歩きし、いくら事実を説明しても聞く耳を持たぬ彼の国の国民性もあって、慰安婦とは、日本軍の“性奴隷”であったとされた。
しかし、実際には、慰安婦は、当時の新聞に毎日のように〈慰安婦募集 月収三百圓保証 委細面談〉といった募集広告が掲載され、兵隊(上等兵)の月給が「十圓」だった時代に、その三十倍もの給料を保証されて、身を売る商売についた女性たちである。
強制連行などという虚偽が入り込む余地など、まったくなかった。
しかし、真実の歴史には目を向けず、韓国の人々は、慰安婦の「少女像」なるものを世界各地に今も建て続けている。
あの貧困の時代に、薄幸な女性たちが存在したことを「女性の人権問題」として大いに語ればいい。
しかし、どうしても日本の「国家の責任」としたい人々が、歪めた“史実”を発信し、そのため日韓両国民の間には、修復不能とも言える傷と溝ができてしまったのだ。
その不幸をもたらした主役である吉田清治氏の長男(68)の壮烈な行動を記した『父の謝罪碑を撤去します』(大高未貴著 産経新聞出版)が発刊されたのは、この六月上旬のことだ。
平成26年8月、朝日は、慰安婦報道に関する吉田氏証言部分を虚偽と判断して、過去の記事を取り消した。
しかし、吉田氏が私費を投じて昭和58年に建てた韓国の忠清南道天安市の「謝罪碑」は、健在のままだ。
吉田氏は、除幕式に出席した際、居並ぶ韓国のメディアの前で、謝罪碑に向かって土下座した。
いくら朝日が父の証言に基づく記事を取り消そうと、この謝罪碑は消えない。
吉田氏の長男は、それが許せなかったのである。
〈父が発信し続けた虚偽によって日韓両国民が不必要な対立をすることも、それが史実として世界に喧伝され続けることも、これ以上、私は耐えられません〉と、この謝罪碑の文言を書き換えようとしたのだ。
ジャーナリスト大高未貴氏によって、謝罪碑の文言を人の手を借りて書き換えるまでの長男の行動と思いがルポされた。
長男は、病気の父と毋、そして弟を抱え、ひたすら家族のために働き続け、父・清治(本名は「雄兎」)を看取った人物でもある。
コンクリートの地面に埋め込まれた謝罪碑文が「慰霊碑 吉田雄兎 日本国 福岡」と書き換えられるまでのありさまは凄まじい。
今年三月、思いはついに現実となる。
必死で長男に協力し、実現しようとする人々の熱い思いも、読む者の心を震わせる。
「熱狂的な韓国人の中で謝罪碑が政治問題化したらもう消せなくなります。誤った歴史が残らないようにしたい」。
亡き父親が語った虚偽のせいで、どれほど多くの人たちがつらい思いをしてきたのか。
長男が語る胸の内は、私たちに多くのことを考えさせてくれる。
私は、長男の言葉の数々を“慰安婦活動家”たちに聞かせたいと思った。
それは、真実をそっちのけにして日本を貶めたい活動家たちに、人としての「良心」を問うものだからだ。

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