ブラームス交響曲第1番と日本の風景745景―法隆寺から瀬戸内海、奈良・宇治へ|カラヤン&ベルリン・フィル

ブラームス、交響曲第1番。
カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。

約46分に及ぶ、この壮大な交響曲と共に、私が撮影してきた日本の風景から選抜した745枚の写真によって、一つの大写真集を制作した。

作品は法隆寺から始まる。

そこから薬師寺、東照宮へ。

長い時間を生き抜いてきた建築と、その上に広がる空。

そして大阪・梅田北ヤード。
この日、都市の上空には、滅多に出会うことのできないほど壮大な雲が広がっていた。
やがて空は赤く染まり、巨大都市そのものが夕刻の光の中へ沈んでいく。

そこから舞台は瀬戸内へ移る。

三原。
筆影山から見渡す瀬戸内海。
島々と海と空が重なり合う、あの比類のない景観。

そして尾道。

さらに奈良公園へ戻り、最後は宇治、三室戸寺へと至る。

法隆寺から始まり、古代の寺院、都市の空、瀬戸内海、尾道、奈良、宇治へ。

建築。
雲。
夕陽。
海。
山。
樹木。
そして千年以上にわたって積み重なってきた日本の時間。

ブラームスが交響曲第1番に費やした長い歳月と、その巨大な音楽的構築。
カラヤンとベルリン・フィルが生み出した圧倒的な演奏。

その音楽に、日本の風景を重ねた。

約46分。
一曲の交響曲を最初から最後まで聴く時間そのものを、一つの映像作品にした。

これは観光案内ではない。

私が実際に歩き、そこで目にし、撮影した日本の建築、空、海、光を、ブラームスの交響曲第1番と共に構成した大写真集である。

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