文化の日は悪意—明治の日を拒む朝日新聞とマッカーサー憲法の正体—

2019年11月14日発信。高山正之氏の週刊新潮コラムをもとに、11月3日が本来「明治節」でありながら「文化の日」とされた経緯を論じる。明治天皇の歴史的意義、朝日新聞の「戦前回帰」批判、八紘一宇をめぐる説明、そしてマッカーサー憲法公布日としての文化の日に込められたGHQの悪意を批判的に検証する。

2019-11-14
もとは明治天皇の誕生日の「明治節」なのはみな知っている。
これも素直に「明治の日」にしようという声が広まっている。
それに朝日新聞が因縁をつけた。
以下は本日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之のコラムからである。
購読した人たちは皆、彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであると再認識したはずである。
文化の日は悪意。
高山正之。
昭和天皇の誕生日だった4月29日がなぜか「みどりの日」になった。
何で緑なのか。
次は「黄色の日」でも作る気かと批判が百出して素直に「昭和の日」になった。
実はそういう意味不明の祝日がまだある。
もとは明治天皇の誕生日の「明治節」なのはみな知っている。
これも素直に「明治の日」にしようという声が広まっている。
それに朝日新聞が因縁をつけた。
「狙いは戦前回帰だ」と編集委員の藤生明がコラムで指摘する。
昔、明治節を推した一人が「八紘一宇を唱えた宗教人」で、その流れをくむ者が今回の動きの背後にいる。
明治節を復活すればすぐ軍国主義が復活し教室に軍靴が轟く。
だから「文化の日」でいいのだと。
日教組の口吻で断固言い放つが、その割に記事には嘘と隠しごとが多い。
その一つが八紘一宇の説明だ。
日本書紀の「八紘を掩ひて宇と為す」が元で、その意味は「世界は一家、人類みな兄弟」だ。
藤生の言う「日本軍のアジア侵略のスローガン」説はあの偏頗な東京裁判ですら却下している。
記事の要からして嘘なのだ。
コラムは「文化の日」が「明治の日」に勝るとしながら勝る点を書いていない。
彼が劣ると言う明治天皇の意義の方は大きい。
陛下は側近政治に固執する長州の足軽たちを諭して国会開設を急がせた。
支那の軍艦が東京湾に闖入し、その軍事脅威が明らかになると、がやがややっている国会をよそに「宮廷費の半分を今後6年間、建艦費に回すよう」「官吏も俸給の1割を出すよう」詔を出した。
国会は慌てて国防と基幹産業の整備予算を通した。
おかげで日本は二度の国難、日清と日露の戦争を乗り切れ、欧米に伍す工業国に成長していった。
意義は大いにある。
では「文化の日」の意義は何か。
筆者はそれを隠す。
で、字引を見たら「自由と平和を愛する日」とある。
祝日としての厳かさも何にもない。
ではなぜ隠したか。
書けば勘のいい読者は「もしかしたらマッカーサー憲法が出典?」と思うのを恐れたか。
実際、それが正解だ。
新憲法の前文にある「自由」と「平和を愛する」をつなげてつくったものだ。
実は、コラムは避けて回るが、この日がまさにマッカーサー憲法公布の記念日なのだ。
なぜマッカーサーは明治節に新憲法公布を重ねて且つ「文化の日」と呼ばせるようにしたのか。
この男は日本を深く恨んでいた。
フィリピンの司令官だった彼はホントは臆病で、開戦を知らされてひたすら狼狽えた。
何の手も打たずに虎の子の空軍機を日本軍に潰され、コレヒドールに逃げ、さらに兵を捨てて豪州に逃げた。
おまけに逃げる前にフィリピン政府から50万㌦を脅し取っていた。
この臆病と強欲が全米に知れ渡った。
だから戦後トルーマンに解任されるまでの10年間、帰国もできなかった。
彼を「さ迷える元帥」に追い込んだ元凶は日本人だと逆恨みしていた。
彼は日本に来てまず戦力放棄の新憲法を書いて昭和21年2月22日、幣原首相に受け入れさせた。
マーク・ゲインの『ニッポン日記』に「その日がワシントンの誕生日だから」とある。
ワシントンには父が大事にしていた桜の木を切ったエピソードがある。
桜の国・日本の命脈を絶つという暗喩だと。
マッカーサーはその年の昭和天皇の誕生日にA級戦犯を起訴させた。
戦犯7人の死刑が決まると彼は皇太子の誕生日12月23日に刑を執行させた。
そういう悪趣味でマッカーサーは仕返しした。
その仕上げが戦力放棄という滅びの憲法の公布日を近代日本をつくられた明治天皇の誕生日にぶつけることだった。
GHQはそれを命じたあと、悪意を隠すため祝日の名は「憲法記念日以外なら何でもいい」と言った。
朝日はその悪意を今も忠実に守っているわけだ。

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