旭日旗を批判する朝日新聞が、旭日旗そのものである社旗を使い続ける矛盾
2020年2月13日発信。産経新聞に掲載された酒井信彦氏の連載コラムを紹介し、朝日新聞が日の丸や旭日旗をめぐって日本政府を批判する一方で、自社の社旗が旭日旗であり、戦時中には出征兵士の壮行会で大きく振られていた事実を指摘する。戦争で大活躍した社旗を今も使い続ける朝日新聞の矛盾を問う。
2020-02-13
ここで、せっかく旭日旗問題が出てくるので、同じ旭日旗である朝日新聞の社旗について、ぜひ紹介しておきたいことがある。
以下は2/9の産経新聞に、戦争で大活躍した朝日新聞社旗、と題して掲載された、元東京大学史科編纂所教授 酒井信彦の連載コラムからである。
1月11日の朝日新聞の社説に、「東京五輪の年に 旗を振る、って何だろう」との見出しがあった。
映画「続・猿の惑星」のゴリラとチンパンジーの旗から始まり、世界の旗に関する話題を次々と紹介するが、中段あたりに以下の文言がある。
「『日の丸』に対しても、複雑な感情を抱く人々がいる。
戦後75年が過ぎても、そうした人々から見れば、日の丸を掲げる行為そのものが、侵略戦争の暗い記憶を呼び起こすものにほかならない」
思った通りの言及である。
かつて学校教育の場で、日の丸・君が代に対する反対運動があり、校長の自殺者まで出た。
平成11年に国旗国歌法が制定されたが、この法案に反対キャンペーンを張ったのが、朝日新聞であったと記憶している。
朝日新聞は寝た子を起こしたいらしい。
また、この社説では旭日旗問題にも言及。
韓国の「東京五輪で旭日旗を振るのを禁止すべきだ」という抗議に、日本政府が「政治的主張だとか軍国主義の象徴だという指摘は全く当たらない」と反論したことに対し、ラグビーW杯で観客席の一部で旭日旗が見られたことを挙げ、「快く思わない人たちがいることがわかっている旗を意図的に振るう行為に、『政治的主張』はないといえるのだろうか」と政府を批判している。
ここで、せっかく旭日旗問題が出てくるので、同じ旭日旗である朝日新聞の社旗について、ぜひ紹介しておきたいことがある。
朝日新聞社会面には、阪神支局襲撃事件をきっかけに、毎年「『みる・きく・はなす』はいま」という、連載が掲載されるのだが、平成3年10月17日の「追い風」と題する記事は極めて興味深い。
(径書房の『言論の不自由』内に収録)
そこには「『お国のために死んでこい』。
町長や在郷軍人会代表が演説をするたびに、赤、白の朝日新聞社の小旗が揺れる。
朝日新聞販売店員だった後尾年雄さん(86)は、見送りの人々の横に立って大きな社旗を力いっぱい振っていた。
家族らが手にする小旗は、前夜のうちに、配っておいた」と書かれている。
日中戦争当時の、大阪の池田師範学校グラウンドでの出来事だが、全国的に行われていたのだろう。
現在、同社主催の大会などで見られる光景が、出征兵士の壮行会でも存在したのである。
戦争で大活躍した社旗を今も使い続ける理由は何なのか。
日の丸を呪う朝日は、明確に説明する責任がある。