蓮の上のアオサギが出迎えた長居植物園――2023年6月18日、睡蓮、蛇、満開の紫陽花、そして薔薇
2023年6月18日の長居植物園で撮影した450枚の写真による映像作品。蓮の上のアオサギ、睡蓮、蛇の出現、満開の紫陽花、なお咲く薔薇を通して、都市の植物園が見せた六月の奇跡を描く。
2023年6月18日の長居植物園。
この日、私は450枚もの写真を撮っていた。
それほどまでに、この日の長居植物園は美しかった。
まず、アオサギが蓮の上で私を出迎えてくれた。
まるで、この日の撮影がただならぬものになることを告げているかのようだった。
蓮。
睡蓮。
アオサギ。
そして、思いがけない蛇の出現。
自然は、ときに静謐であり、ときに神秘であり、ときに一瞬、こちらの心臓を掴むほどの力を持っている。
紫陽花は満開となり、その美しさはまさに六月の長居植物園そのものだった。
雨の季節の花でありながら、紫陽花は暗くない。
むしろ、光を内に宿している。
青、紫、白、淡い紅。
それらが緑の中に浮かび上がり、日本の梅雨という季節が、世界に誇るべき美の時間であることを教えてくれる。
そして、この日、私はまだ薔薇を咲かせている植物園職員の方々の仕事にも、深い敬意を覚えた。
薔薇はただ咲くのではない。
咲かせている人がいる。
季節の終わりに近づいても、なお美しく咲かせようとする人たちがいる。
その仕事が、長居植物園の美を支えている。
映像は37分強。
音楽は、A.バッティストーニ指揮、東京フィルハーモニー交響楽団による37分弱の演奏。
写真と音楽が、互いに従属するのではなく、互いを照らし合う。
2023年6月18日の長居植物園は、まさしくそのために存在していたかのようだった。
蓮の上のアオサギから始まり、睡蓮、蛇、満開の紫陽花、そしてなお咲く薔薇へ。
これは、都市の中にある植物園が、一日だけ見せた奇跡の記録である。