2026年7月9日、開業日の淀屋橋ゲートタワー/吉松隆:ファゴット協奏曲《一角獣回路》第三楽章
2026年7月9日。
この日は、地下鉄淀屋橋駅の真上に誕生した、淀屋橋ゲートタワーの開業日だった。
本来なら早朝に撮影に向かう予定だったが、村上春樹に関する一連の論考整理と発信作業が長引き、撮影開始は午後5時前となった。
しかし、結果として、それは悪くなかった。
夕刻の光の中に立ち上がる淀屋橋ゲートタワーは、大阪の中心に新しく刻まれた都市の記念碑として、実に美しかった。
淀屋橋は、大阪の中でも最も品格ある街の一つである。
御堂筋、中之島、土佐堀川、堂島川、そして大阪の経済と文化の記憶。
そのすべてが交差する場所に、この新しい高層ビルは立っている。
音楽には、吉松隆のファゴット協奏曲《一角獣回路》第三楽章を選んだ。
昨日、2026年7月8日の大阪駅と梅田グリーンシティには、同じ作品の第二楽章を合わせた。
そして今日、開業日の淀屋橋ゲートタワーには、第三楽章を合わせることにした。
吉松隆の音楽が持つ、透明な疾走感、都会的な輝き、そしてどこか幻想的な気配は、新しい大阪の都市風景とよく響き合っている。
写真は100枚。
一枚4秒で構成したため、音楽よりも写真の方が少し長くなった。
だが、それもまた、この日の余韻として、そのまま残すことにした。
音楽が終わった後にも、開業日の淀屋橋ゲートタワーの姿が静かに残る。
それは、新しい建築が大阪の街に定着していく、その最初の日の記録である。
大阪は、今もなお変化し続けている。
梅田に新しい街が生まれ、淀屋橋にも新しい塔が立つ。
日本の西の首都であり、世界有数の大都市である大阪は、今日もまた、文明のターンテーブルを回し続けている。
2026年7月9日、開業日の淀屋橋ゲートタワー。
この映像は、その日の夕刻に私が見た、新しい大阪の姿である。