朝日新聞はなぜ「核爆弾6千発分」の嘘を繰り返すのか――高山正之が暴く六ヶ所村再処理工場報道
青森県六ヶ所村の再処理工場完成を受け、朝日新聞は「核保有の意図か」「核爆弾6千発分のプルトニウム」と報じた。
黒鉛炉導入をめぐる日米の攻防、軽水炉とプルトニウムの問題、占領下のキリスト教布教にも触れながら、高山正之氏が朝日新聞の原子力報道を厳しく批判する。
2020-06-25
社説で根本清樹が「核保有の意図か」と騒ぎ、科学班の川田某もコラムで「海外から批判が」と貶す。
二人が偉そうに指摘するのが、また「核爆弾6千発分のプルトニウム保有」だ。
以下は本日発売された週刊新潮の掉尾を飾る、高山正之の連載コラムからである。
この論文も、彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
見出し以外の文中強調は私。
神を畏れぬ新聞
ロサンゼルス特派員時代は、サンタモニカのリンカーン通りに住んでいた。
目の前にルーズベルト小学校があって、右手、ウイルシャー大通りに向かうと、右側に聖モニカカソリック高校の教会が建つ。
黒人生徒が多い問題校で、プロムの夜、生徒同士の銃撃戦もあった。
ただ教会は珍しいカソリック系ということで、日曜には驚くほど多くの市民がミサにやってくる。
米国人の信仰の深さを見る思いだ。
ただ、彼らの紡いできた歴史は、そんな風には見えてこない。
「右の頬を打たれたら左の頬を出す」(マタイ伝5章)ような米国人には、お目に掛かったことがない。
中略。
日本とも戦って、原爆2発を落とした。
占領統治では、日本人にキリスト教への改宗を迫った。
1500人の宣教師が呼ばれ、人々に「ローマ人への手紙」を読んで「原爆の復讐などしてはならない」と説教させた。
核の平和利用が始まっても、米国は日本人が核に触ることを警戒し、禁じた。
しかし、エネルギー資源に不足する日本には、原子力発電は絶対必要だった。
米国が拒絶するならと、日本政府は英国と交渉して、黒鉛減速型のコールダーホール原子炉を入れた。
燃料は安価な天然ウラン。
黒鉛炉は東海村で発電を始めたが、実を言うと、黒鉛炉はもともと核爆弾用プルトニウム(Pu239)の生産炉だった。
日本がその気なら、報復用の核爆弾は即座に作れた。
吃驚した米国は、「軽水炉を提供します。だから黒鉛炉はやめてください」と懇願してきた。
軽水炉からもプルトニウムができるが、燃えないPu240が多くを占める。
どんなに工夫しても、核爆弾は作れない。
日本はキリスト教など信じていないが、米国には、そのうちきっと天罰が下されると信じている。
青森六ヶ所村の再処理工場が完成した。
日本のエネルギー資源は、これでかなり安定するが、馬鹿な朝日新聞が、すぐ因縁をつけてきた。
社説で根本清樹が「核保有の意図か」と騒ぎ、科学班の川田某もコラムで「海外から批判が」と貶す。
二人が偉そうに指摘するのが、また「核爆弾6千発分のプルトニウム保有」だ。
軽水炉から核爆弾用のプルトニウムは作れないというのに。
なぜ同じ嘘を繰り返すのか。
神は、人を傷つける嘘を、地獄へ落とす大罪としている。
すでに若宮啓文が行き、本多勝一、植村隆らで予約もいっぱいなのに。