日本はいつまでロシアになめられ続けるのか――「スパイ天国」から国家情報局創設へ
日本を活動拠点とするロシア人スパイ、北方領土の島に対するゾルゲの名の命名、そして国家情報局の設置。
2026年8月1日付「産経抄」は、日本の情報機関とスパイ防止法制の立ち遅れを指摘し、安倍晋三元首相が構想していた情報機関統合への第一歩を論じている。
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以下は、昨日、2026年8月1日付の産経新聞「産経抄」からである。
日本はロシアに、とことんなめられているらしい。
米紙ニューヨーク・タイムズが先月、日本が西側諸国から追放されたロシア人スパイの活動拠点になっており、対外情報機関すら存在しない「スパイ天国」だと報じたと思ったら、今度は旧ソ連時代のスパイを顕彰するとのニュースが届いた。
▼ロシアは不法占拠している北方領土の歯舞群島にある島の一つを、日本を拠点にソ連に機密軍事情報を送り続けた赤軍スパイ、ゾルゲにちなみ命名するのだという。
ゾルゲは朝日新聞記者だった尾崎秀実らと諜報グループを結成し、先の大戦開戦に関する御前会議決定など精度の高い情報もソ連に通報している。
▼結局、日本で摘発されて昭和19(1944)年に処刑されたゾルゲの墓は、東京都府中市の多磨霊園にある。
ところが2022年には、ロシアのラブロフ外相が遺骨を旧日本領であるサハリン南部や北方領土に改葬する構想を表明した。
ロシアのやり方は、日本人の神経を逆なでするばかりである。
▼折しも7月31日には、インテリジェンス(情報活動)機能強化のための国家情報局が設置された。
外務、防衛両省など各省庁に情報提供を要求できる総合調整権が付与されるほか、スパイ活動を防ぐための法整備に向けた検討も本格化させる。
遅きに失した感はあるものの、極めて重要な進展である。
▼第1次安倍晋三内閣発足の直前の平成18年夏頃、小泉純一郎内閣の官房長官だった安倍氏は、筆者にこんな将来像を語っていた。
「首相になれたら、省庁ごとにバラバラな情報機関を統合したい」。
希望はかなわなかったが、日本はようやくその方向へと第一歩を踏み出した。
▼いつまでもロシアになめられっ放しではたまらない。