2026年8月30日 不可抗力を辛うじて免れた二つの演奏会――黒木雪音が私をピアノへ呼び戻し、「特級グランド・コンチェルト2026」へと至った軌跡
不可抗力について。第二章。
読者の方々は、私が8/16の夏帆の演奏会について、一向に書かない事を怪訝に思っているでしょう。
夏帆の演奏会で親しくなった方からは懸念のメールが届いた。
実は、幾つかの不可抗力があって、行けなかった!…もちろん、チケットは、とうに確保済みでしたが。
或る時期から、私は不可抗力の場合は、即、諦念し、直ぐ忘れる事で対処している。
だが、昨夜、大阪フィルの定期演奏会、最初のプログラムである素晴らしく優秀な22歳のリトアニア出身のピアニスト:エヴァ・ゲヴォルギヤンの、ラフマニノフピアノ協奏曲第4番…ピアノはヤマハ…素晴らしい演奏だった。
満場から割れんばかりの拍手鳴りやまず。
ソリストアンコールで、彼女は2曲も弾いた程に。
最初の「くるみ割り人形」の間奏曲も、とても素晴らしかった
開演は19時だったから…私は1階D席の真中右の席で一人で聴いていた。
ピアノを聴くには不向きな席だが。
2020年大晦日に夏帆とHIMARIを発見して以来、それまでピアノ専門と言っても過言ではなかった私はヴァイオリン党に転じたと言っても過言ではない。
だが、私は彼女の演奏が始まってからずっと、出席できなかった8/16の夏帆の演奏会…史上最高のメンコンだった事は疑いようがない。群響がSNSにリリースした一枚の写真だけでも分かる。
聴衆のSNSも、演奏終了後会場が聞いた事もないような大きな歓声と拍手で、正真正銘、会場が揺れた…そのようなコメントで溢れていた。
第一楽章の間中、ずっと、その事を思っていた。
中略。
昨日、起床したら、何と左頬がおたふく風邪の様になっていた。
初体験である。
10時往診となった。
11時過ぎに早い昼食を摂り処方された抗生物質を飲んだ。
その後で、気がついた。
昨日は、8/28。
午前10時、沖澤のどか:京都市響:五嶋みどり:京都コンサートホール、発売開始…数か月前からチェックしていた。京都コンサートホールに確認の電話まで入れていた。
完売!販売終了。
不可抗力の連鎖…瞬間に諦念し忘却。
この時、辛うじて不可抗力を免れたのが、当日、8/28、19時開演の大フィル:ラフマニノフ・チクルスのチケット1枚と、本日8/30、14時開演の超素晴らしい演奏会:特級グランドコンチェルト:関西フィル:ピアノ:片山柊:ピアノ協奏曲:世界初演!、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第二番:進藤実憂、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第一番:黒木雪音のチケット2枚だった。
本日の演奏会については、私は何かで、とても遅くに知ったのだったが、奇跡的に、1階S席が1席空いていた。左サイドだが、真中に近い10番…音響的には微妙な席だが。親友は2階席、楽団上のバルコニー、こちらの方がピアノを聴くには良いかも。
殆ど完売に近い時期に確保できたチケット…8/16の不可抗力の影響が大きすぎて、8/28も、8/30もすっかり忘れていたのである。
特に、今日の、超素晴らしい演奏会を忘れていた程に、8/16、夏帆の史上最高のメンコンを聴けなかったダメージは大きかったのである。
だが、今日は、何という素晴らしい日曜日の午後である事か、と、これ以上ない、幸福な気持ちで加筆している。
ピアノにもカムバックさせてくれたのは、2024.3.10:浜離宮朝日ホール:能登地震チャリティーコンサートでの、黒木雪音のくるみ割り人形:間奏曲だったのだから。あの後、私は間を置かずに紀尾井ホールでの彼女の演奏会に、もう一度、間奏曲を聴くためにチケットを購入。残っていたのは最前列の一番左の2席という、ピアノを聴くには最悪の席だったが。
そこで、その次には、高知での演奏会に1泊二日で参列。ホールの横にある旧藩邸跡地のホテル、ここのバー&カラオケルームは最高だった。その広さ、高知特産のスダチを使用したカクテルの美味かった事…大病罹患以来、初めて、かつての酒豪時代の様にグラスが進んだ。この日の(演奏会後の)私の歌は、歌を習っているというバーのベテラン女性から、いたく感心された程に、私史上最高級の良さ、上手さだった。我ながら本当に素晴らしかったのである。
それから昨年の金沢音楽祭に彼女の演奏会とピンカス・ズーカーマンの演奏会に一泊二日で参列。
翌日の、大ホールでの黒木さんのチャイコフスキー協奏曲第一番も聴きたかったのだが親友の予定もあり断念。
それが、今日、我が家からタクシーでも10数分のシンフォニーホールで聴けるのだから。奇跡的に取れた席は、紀尾井ホールに比べたら、遥かにマシのはずだだし。
この稿続く。