片山柊「ピアノ協奏曲」世界初演――今世紀最高の傑作は、なぜ世界へ届かないのか(特級グランド・コンチェルト2026/2026年8月30日)

特級グランド・コンチェルト2026
日時:2026年8月30日(日)14:00開演(13:00開場)
会場:ザ・シンフォニーホール
指揮:藤岡幸夫
管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団
プログラム(演奏順)
1.片山柊:ピアノ協奏曲(委嘱新作・世界初演)
ピアノ・作曲:片山柊
2.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
ピアノ:進藤実優
3.チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
ピアノ:黒木雪音

大阪の主要な4ホールの収容人数は以下の通りである。
1.フェスティバルホール:2,700人
2.ザ・シンフォニーホール:通常1,704席
※補助席58席・立見83人を含む最大収容人員は1,845人です。
3.住友生命いずみホール:821席(1階713席・2階108席)
4.あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール:通常301席/増席時最大335席
昨日は、補助席も出ていたから、本稿では昨日の聴衆は1,845人として論考する。
私は断言しても良いが、昨日の第一演目だった、片山柊:ピアノ協奏曲(委嘱新作・世界初演)
ピアノ・作曲:片山柊は、今世紀最高の名曲だった。
全てが完璧、全てが美しかった。
だが、この今世紀最高の傑作を聴いていたのは、実は、たったの1800人前後なのである。
日本国民1.2億人のほぼ全員は全く知らない。
ましてや世界の70億人も全く知らない。
そもそも片山柊を私が知ったのは昨日なのだから…それまで私は彼の事を全く知らなかった。
日本国民1.2億人の大半と世界の70億人にとっても、事情は同様だろう。
幸運にも聴衆として参加していた私も、今の、日本のクラシック音楽界の状況では、極言すれば、二度と聴く事は出来ない。
ありとあらゆる技術が進展し、AIまで登場している今、これ以上の珍現象があるだろうか。
かつて、世界中のオーディオマニアたちは、日本のオーディオの性能、技術が世界一である事を知っていた。
それは、圧倒的に、そうだったのである。
その日本で、昨日、21世紀最高の作曲家と名曲が誕生した。
しかも場所は、音響が日本最高級のシンフォニーホールである。
昨日、初めて開演1時間前に入場した私は、初めて座る私の席と親友の2階席からホールの全容を眺めた。
いつもは座席と舞台を眺めているだけだった。
いうまでもなく、コンサートホールは、建築技術の粋を集めたものである。
特に日本の場合は、一層、そうである。
日本全国廿浦浦に驚くほど素晴らしいホールが在る。
そんな国は、世界の何処にもない。
だから、今、日本各地から綺羅星の様な才能のクラシック演奏家たちが輩出しているのである。
シンフォニーホールは、実に素晴らしい建築物だった。
その全容は、見ているだけでも楽しかった。嬉しかった。
感動した。
先般、高橋洋一さんのYouTube番組で、事の真相を知るまでは、私は、その現象を、所謂、箱モノ行政と評してひとくくりにしていた。
ところが、実態は、違っていたのである。
世界は大都市がどんどん大きく豊かになっていっている。
所が日本は、そうではない。
世界が大都市にインフラ等、ありとあらゆる資源(資金)を注入している時に、日本は、大都市ではなく地方に資金を投入して来た。
だから、世界の大都市は豊かになったが、日本の大都市は貧しくなった。
日本は地方が豊かになった。
高橋氏は関係するグラフを提示しながら解説していた。
箱モノ行政ではなかったのである。
最高級のホールが作れるほどに、日本では地方都市に潤沢に資金が投下されて来た。
だから日本中の廿浦浦に素晴らしいホールが在るのである。
昨日の昨日の第一演目だった、片山柊:ピアノ協奏曲(委嘱新作・世界初演)
ピアノ・作曲:片山柊は、今世紀最高の今世紀最高の傑作であると言っても全く過言ではない。
あの演奏を丸ごと演奏会場の響きそのままに録音する技術は日本にはないのか。
とんでもない。日本にこそあるのである。
クラシック音楽の関係者が全くと言っても過言ではない程に、そうして来なかっただけなのである。
実は録音していたのかもしれない。
だが、歴史的な名演を一刻も早く1.2億人の日本国民に届けたい、という熱意が、何故か、日本のクラシック音楽関係者には皆無だったのだろう。
世界に日本のクラシック演奏家、オーケストラの名演を伝えたい熱意が皆無だった。
この稿続く。

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