「中国と韓国は息を吐くように嘘をつく」――高山正之が問う朝鮮総連、朝日新聞、阪神支局襲撃、そして「誰が利益を得るのか」

2024-01-13

中国と韓国は息を吐くように嘘をつく
2023年12月7日
以下は、2020年12月31日に発信した、高山正之の著書『中国と韓国は息を吐くように嘘をつく』の「まえがき」からである。
本論文もまた、彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
文中強調は私。
まえがき
北朝鮮が最初のミサイルを発射した時、日本は初めて制裁措置を取った。
新潟港にいた万景峰号の入港を禁止したのである。
これは痛手だった。
この船は覚醒剤や偽ドルを日本に持ち込み、帰りにはパチンコマネーとともに、ミサイルや核開発に必要な電子機器、さらに京都大学教授などの原子力頭脳まで持ち出していた。
一回欠航するだけでも数十億円の損失になる。
しかも「二度と来るな」と言われた。
朝鮮総連は仰天した。
そこで何が起きたか。
なぜか、こういう騒ぎが起きると必ずすぐに、「朝鮮総連新潟県本部に銃弾入りの脅迫状が送られた」(朝日新聞)という騒ぎが起きる。
朝日新聞は、北朝鮮の強硬姿勢に怒った右翼が脅迫し、本気であることを示すために銃弾を送りつけたのだと説明する。
日本政府の制裁も、銃弾を送る短絡的な右翼と変わらない。
大人の判断が必要だ、というもっともらしい論評まで付け加える。
知恵のないテレビのコメンテーターも朝日の論評を受け売りして、「極右と同じ側に立っていいのか」などと言う。
しかし冷静に考えれば、知恵のない短絡的な右翼が、なぜ「朝鮮総連新潟県本部」に手紙を書くのか。
知恵のある者でさえ、そんな事務所が存在することも、まして宛先の名前も知らないだろう。
右翼は朝鮮総連に電話して、「新潟に万景峰号関係の施設はありますか。あるなら住所はどこですか」と尋ねたのか。
この、あまりにもタイミングのよい「右翼からの手紙」は非常に怪しい。
朝鮮総連が作り、親しい朝日新聞が協力した「偽装工作」が見えてくる。
30年前、赤報隊が朝日新聞阪神支局を襲撃し、記者2人を死傷させた。
事件は、朝日の偏向報道に怒った右翼の犯行とされた。
しかし野村秋介のような本物の右翼は、河野一郎邸を焼き討ちした時も逃げ隠れせず、家人を避難させてから火を放った。
右翼は卑怯な闇討ちなどしない。
朝日は街頭で騒音を撒き散らす右翼もいると言うが、その多くは日本人ではない。
日本人は、まして日本の右翼は、騒音を好まない。
最後に野村秋介は、朝日新聞社長の中江利忠のもとへ抗議に行った。
中江は植村隆や吉見義明に嘘を書かせ、日本を貶めた人物である。
そんな最低の人物を前にして、野村は終始静かな口調で憂国の思いを語り、中江を諭した後、自決した。
中江は吉田清治の嘘が暴かれた時、朝日の人間には珍しく素直に謝罪した。
少し人間になった。
そう考えると、阪神支局襲撃事件の卑劣で陰湿な手口について、本当に右翼がやったのかという疑問が湧いてくる。
では誰が、何のためにやったのか。
マッカーサーは昭和天皇の誕生日にA級戦犯を起訴し、皇太子、後の平成上皇の誕生日に処刑した。
マッカーサー憲法草案、すなわち「日本処刑案」は、ワシントンの誕生日である2月22日に閣議決定され、明治天皇の誕生日に公布された。
施行は半年後の5月3日だが、この日には特別な因縁はない。
護憲の朝日は以前から、5月3日を「日本処刑の日」にしたがっていた。
日本の軍国主義と残虐性を思い起こさせる、記念すべき悪事がその日に起きることを願っていた。
すると、まさにその5月3日に赤報隊が護憲の朝日を襲撃した。
それ以来、朝日は毎年、憲法記念日に故・小尻記者を使って日本の過去を批判し、呪うページを掲載し続けている。
日本を無力化したいという朝日の夢は、米国、中国、韓国、そして暗殺を好む北朝鮮までが心から望んでいることでもある。
犯人が朝日の思いを汲んだ、あるいは相談して協力した可能性も排除できない。
それを指摘した人物の一人が、警察庁長官の國松孝次だった。
彼は「右翼に限定せず捜査する」と言った。
その途端に狙撃され、そちら方面の捜査は止まった。
朝日の思い通りになった。
物事はしばしば、見た目どおりではない。
トランプによるシリア攻撃も、見た目どおりではない。
彼は毒ガスの惨状に憤り、正義のミサイルを撃ち込んだ。
しかし毒ガス兵器を好んできたのは米国である。
第一次世界大戦でも、米国参戦後に毒ガス使用量は100倍に跳ね上がった。
各国が毒ガス兵器禁止に合意したにもかかわらず、米国は第二次世界大戦中、イペリットを欧州戦線へ持ち込み、事故で漏洩して米兵83人が死亡した。
さらに米国は、サリンを含む毒ガス爆弾製造プラントまでイラクに提供した、毒ガスの王様である(ニューヨーク・タイムズ)。
過去にイラクへ埋められた米国製毒ガス爆弾を、シリアの反アサド陣営が使用したという報告も多い。
トランプが政権存続を認めたアサドが、わざわざ危険を冒して毒ガスを使用する理由はない。
何らかの思惑を持つ者による自作自演である可能性が高い。
こういう場合、その国々が過去にどう行動してきたか、そして cui bono(誰が利益を得るのか)を考えれば、見えなかったものが見えてくる。
本書は『正論』巻頭のコラムをまとめたものだが、表面の背後にある「意図」を見る手助けになれば幸いである。
                                              高山正之

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