平等院ミュージアムと九品来迎図――宇治の藤、来迎の美、そしてボブ・ディラン「Jokerman」

2019年6月3日に書かれた本稿は、宇治・三室戸寺のツツジと鶯、そして平等院の見事な藤棚とミュージアム体験を通じて、日本美術の極致と音楽的記憶が交差する瞬間を描いた随想である。
阿弥陀如来とともに来迎する菩薩像、九品来迎図の前で不意に脳裏に流れたボブ・ディランの「Jokerman」を手がかりに、信仰、美、美術、そして人生を支えた音楽への深い思索が綴られている。

2019-06-03
阿弥陀如如来と一緒に来迎する各種の楽器を奏でる菩薩たちの彫刻は世界最高の一つであると思っている事は以前に言及した通り。
全ての展観品が素晴らしいのは無論なのだが…

私がGWの季節に必ず行く場所の一つに宇治の三室戸寺がある。
ここのツツジの景観と鶯の饗宴は日本一と言っても過言ではない。
今年も二度訪れた。
二度目の時の事である。
宇治駅に帰る途中のタクシーで、運転手さんが…「今年は平等院の藤の評判が良い…」、即座に予定を変更して平等院に向かった。
この10年間に、ここにも数十回、来ている。
藤棚は、これまでで一番と言って良いぐらい見事だった。
それだけで帰るのも何だからとミュージアムに寄ったのだが…
やっぱり、ここのミュージアムは良い、何度来ても良い、最高だ、と同行者も頷く。
私が…
阿弥陀如如来と一緒に来迎する各種の楽器を奏でる菩薩たちの彫刻は世界最高の一つであると思っている事は以前に言及した通り。
全ての展観品が素晴らしいのは無論なのだが…

九品来迎図の前に立った時に…
私の脳裏に、流れて来たのがボブ・ディランの曲だったのには我ながら驚いた。
だが、直ぐに思った…そうか、彼の歌はそういう歌でもあるのだ…と
ジョン・レノンと並んで、僕の人生を支えて来てくれた音楽である。
…その中から流れて来たのが、何故、♬Jokerman♬だったのだろうと、も思ったのだが。
その歌詞を見れば、慧眼の士の読者の人たちも、さもありなん、と思うだろう。

Bob Dylan – Jokerman

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