「意味のない質問」を連発する野党――国難に首相を縛りつける愚かさ

2020年3月11日。新型肺炎という国難の最中に、野党は予算委員会で首相や厚労大臣を長時間拘束し、「意味のない質問」を連発した。その一方で政府の対応が遅いと批判する矛盾に気づかない。物事の優先順位や軽重がわからない政治こそ、危機に弱い日本の象徴である。

2020-03-11
予算委員会に首相や厚労大臣を長時間にわたって縛りつけ、「意味のない質問」を連発した挙句、政府の対応が遅いと批判する矛盾に気づかないでいる。
バカとしか言いようがない。
以下は阿比留瑠比氏の論文の続きである。
国民を道連れにするな
元軍人で「昭和の参謀」と呼ばれた瀬島龍三氏から聞いた話ですが、戦前は大地震などの災害に備えて、どこで何か起きたらどこの部隊をどう派遣するか、緻密な計画が練られていたそうです。
今も内々にシミュレーションする人たちはいるでしょうが、今こそ国家レベルで、近い将来やってくるであろう東海地震や首都直下地震への備えを共有しておくべきです。
いざというとき頼りになるのは、警察や消防ではなく自衛隊にほかなりません。
ところが、自衛隊はポジティブリスト、できることしか決められていない。
対して海外の軍隊は、ネガティブリスト、やってはいけないことだけを定め、あらゆる状況において臨機応変に対応していくという発想。
緊急事態条項と自衛隊の憲法明記の両輪で、日本を危機に強い国家に変えていかなくてはなりません。
にもかかわらず、立憲民主党の枝野幸男代表や国民民主党の玉木雄一郎代表、さらには自民党内からは石破茂氏まで、新型肺炎を改憲に結びつけるのは「悪ノリ」だと批判していました。
しかし、議論すら許さないのはいかがなものか。
砂に頭を突っ込んで身に迫る危機から目を背ける「ダチョウの平和」に安住するのは勝手ですが、国民を道連れにしないでいただきたい。
自衛隊のPKO法ができたとき、野党やマスコミは「一度でも自衛隊を派遣してしまうと、歯止めが利かなくなる」などと自衛隊の海外派遣に反対していました。
菅直人氏は質問時間が終わっても質問台から降りようとしなかった。
ところが、自分が首相になった途端、「自衛隊は日本の誇りだ」と手の平を返す。
そろそろ、不毛な議論を清算する時ではないでしょうか。
枝野氏は東日本大震災発生時、官房長官として昼夜問わず対応に追われていました。
自らの経験をもとに政府に建設的な提案をすることができるはずです。
その方が国民も感心するでしょう。
ところが、野党の矛先は連日「桜を見る会」に向けられる。
どれだけ追及しても野党の支持率が伸びず、むしろ落ちています。
枝野氏自ら、たびたび「ポスト安倍は枝野だ」と口にします。
ですが、政権の言葉尻をとらえて足を引っ張ることしかできない野党に、有権者は政権を任せようと思うはずがない。
イギリスの野党のように「影の内閣」を組織して具体的な政策ビジョンを示すなり、できることはいくらでもある。
しかし、政権の支持率を下げることしか考えていない。
国民の期待に応えて加点するのではなく、相手の足を引っ張って減点する発想しかないのです。
意味のない質問
二月十二日、立憲民主党の辻元清美氏が週刊誌記事を基に官僚のスキャンダルについて質問し、安倍首相が「意味のない質問だ」とヤジを飛ばしました。
これを野党が問題視し、予算審議がストップ。
共産党の小池晃書記局長は「史上最悪の発言だと思う」と批判した。
安倍首相が謝罪・撤回しない限り懲罰動議を提出するとゴネていましたが、国民が新型肺炎の恐怖に怯えるなか、果たして本当に「意味のある質問」だと思っているのでしょうか。
危機対応に迫られている首相の貴重な時間を奪って、無意味な質問もどきをぶつけた辻元氏の方が、むしろ謝罪すべきでした。
二月十三日には、同じく立憲民主党の杉尾秀哉氏の発言が問題となりました。
福島瑞穂氏が参加する会合でマイクを握り、「ちょっと風邪引いておりまして、咳が止まらなくてですね、新型コロナじゃないので、ご安心ください……」と笑いながら言った。
不謹慎な挨拶に、会場からは笑いが起こったそうです。
所詮、その程度の危機意識なのです。
安倍政権の対応が遅いと批判する声もありますが、果たして鳩山由紀夫政権や菅直人政権だったらどうなっていたか。
「日本列島は日本人だけのものではない。
友愛の心で中国人を受け入れましょう」などと言い出してもおかしくありません(笑)。
さらに、来日中国人にも永住権と地方参政権を与えようと言い出したかもしれません。
そもそも、予算委員会に首相や厚労大臣を長時間にわたって縛りつけ、「意味のない質問」を連発した挙句、政府の対応が遅いと批判する矛盾に気づかないでいる。
バカとしか言いようがない。
私なりに「バカの定義」というものがあります。
学力や教養がないことではなく、物事の優先順位や事の軽重がわからない人間がバカなのです。
この稿続く。

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