朝日は言論ではなく司法に訴える――反面教師としての朝日新聞
2019年8月9日発信。月刊誌Hanada掲載の櫻井よしこ、門田隆将、阿比留瑠比による鼎談の続き。言論機関でありながら司法に訴える朝日新聞の姿勢を批判し、戦後の安全保障、外交、報道姿勢における朝日の主張を「反面教師」として論じる。
2019-08-09
朝日の特徴は、言論機関でありながら、言論ではなく、司法に訴えることです。
朝日は事実を捻じ曲げていますから、言論という土俵で戦ったらそれがバレてしまう。
以下は前章の続きである。
朝日は反面教師
門田
朝日の特徴は、言論機関でありながら、言論ではなく、司法に訴えることです。
朝日は事実を捻じ曲げていますから、言論という土俵で戦ったらそれがバレてしまう。
だから言論で戦うのではなく、「お前、訴えるぞ」と脅しをかけるわけです。
櫻井
言論機関が裁判に訴えるというのは、もう絶望的ですね。
小川榮太郎さんと飛鳥新社も、五千万円の訴訟を起こされています。
私と西岡力さんも、元朝日記者の植村隆に訴えられました。
なぜ言論人同士が法廷で戦わなければならないのか。
とても悲しいことです。
阿比留
朝日はかつてジャーナリスト宣言というキャンペーンで、「私たちは信じている、言葉のチカラを」というコピーをコマーシャルで流していました。
ところがいま、全然言葉の力を信じていない。
門田
「私たちは信じている、法廷のチカラを」の間違いでしょう。
阿比留
最近でこそ、朝日の捏造、ミスリードが表面化するようになりましたが、そもそも朝日の戦後の主張はことごとく間違ってきました。
サンフランシスコ単独講和に反対したとき、六〇年安保に反対したとき、PKOの派遣に反対したとき、挙げればキリがありません。
櫻井
平和安全法制や特定秘密保護法のときもそうですね。
阿比留
一方で、カンボジアのポルポト政権、中国、ソヴィエト、北朝鮮を褒め称えてきた。
何一つ正しいことを書いてこなかったのではないか、という気がします。
門田
「朝日と反対のことをやれば日本は正しい道に進む」というのが、阿比留さんの持論ですよね
阿比留
外務省の幹部もそう言っていましたよ。
たとえば、集団的自衛権を限定容認する安全保障関連法の審議の際、ある外務省幹部は私にこう断言していました。
「これだけ朝日に反対されると自信がつく。日本政府は朝日と反対のことをやってことごとく成功してきたから」
(本稿は「言論テレビ」二〇一九年七月五日放送分を再構成しました)