「Go To トラベル」を一日でも早く始めよと迫った野党と、その後の延期要求――立憲民主党・安住淳氏、黒岩宇洋氏らの発言をめぐる記録

2020年8月7日。「Go To トラベル」の開始をめぐり、6月30日の野党合同ヒアリングでは事業の遅れを厳しく批判する声が上がった一方、その後、立憲民主党側から延期を求める発言が相次いだ。安住淳氏、黒岩宇洋氏、枝野幸男氏らの発言を、当時の記録から検証する。

2020-08-07
2020年夏、新型コロナウイルス感染症の拡大と観光産業の深刻な打撃が同時に進むなか、政府の観光支援事業「Go To トラベル」をいつ開始するかが大きな政治問題となった。
6月30日の野党合同ヒアリングでは、事業開始の遅れを批判し、7月の予約も対象にすべきだとの意見が出ていた。
ところが、政府が7月22日の開始を決めると、立憲民主党側からは感染拡大を理由に延期を求める発言が相次いだ。
以下は、2020年8月7日、本欄を見ていただいていた読者の方のブログで知った内容を紹介した当時の記事である。
私自身にも初見の事実が含まれていた。
多くの読者にとっても、当時のテレビ報道だけでは知ることのできなかった事実であったのではないかと思う。
立憲民主党がどのような発言を行い、その後どのように主張を変化させたのかを考えるための記録として、ここに再掲載する。
引用元:https://blog.goo.ne.jp/nozawa360
【本文・引用】
「Go To トラベル」を一日でも早く始めろと野党合同ヒアリングで尻を叩いていたのは、安住立民以下の野党。
「開始時期が遅すぎる!効果出ない」と叫んだのが立民党議員・黒岩宇洋。
今から9年前の2011年9月、安住淳49歳本人がビックリ仰天したのが民主党野田内閣の財務大臣就任だった。
40代での財務大臣就任は史上初めてで、大蔵大臣時代を含めても池田勇人、田中角栄の両首相経験者に次ぎ3人目だ。
当時、小柄な安住が大口を叩くので「ちびっこギャング」が渾名だ。
前の菅内閣では民主党国対委員長として野党の自民党と折衝していた。
早大雄弁会で口舌を鍛えたのが功を奏したようだ。
その安住は現在、立憲民主党の国対委員長だ。
22日、記者団に政府の観光支援事業「Go To トラベル」の開始について、「みんなが『やめろ』というのに、安倍晋三首相や菅義偉官房長官が『Go To トラベル、今日からだ』なんて旗を振ってキャンペーンを強行しているんだから」と述べた。
さらに、「国民の方が感染拡大への危機感が強くて、政府の方が危機感が薄いから、よく分からないんですよ。旅客業に関わる方々も国民のみなさんも手放しでは喜べない状況でスタートするんだから。政府は大きな間違いを犯している」と語った。
そして、「もし感染者が地方で増えたら、はっきり申し上げますが、政治責任をとっていただく。内閣総辞職に値する。今からでも遅くはないので、延期して落ち着いた後に行うべきだ」と述べた。
どこかで聞いたセリフだ。
二・二六事件(1936年)の「下士官兵に告ぐ」にある、「今カラデモ遲クナイカラ原隊ヘ歸レ」。
戒厳司令部が、反乱に参加した兵に対する投降勧告のビラとして飛行機から撒布した言葉である。
だが、「Go To トラベル」を一日でも早く始めろと野党合同ヒアリングで尻を叩いていたのは、安住氏ら立憲民主党以下の野党だった。
同日、田端浩観光庁長官はJATA(日本旅行業協会)総会で、「きちっとした手続きのもとに進め、迅速なスタートができるよう取り組み、8月の早いうちからぜひスタートしたい」と述べているように、政府の予定は8月開始だった。
「内閣総辞職に値する」と安住氏は大見得を切るが、立民党は衆院56名、参院33名、合計89名の政党である。
もっとも、枝野氏が首相となれば、菅内閣で官房長官だった枝野氏の言動を思い出す。
2011年3月11日、東日本大震災が発生後、福島第1原発1号機と3号機が爆発したが、枝野氏は記者会見で「直ちに人体や健康に影響を及ぼすことはない」と繰り返した。
震災発生の4日後、4号機で水素爆発が起きるまで、自衛隊に本格的な原発対応を命じていなかったとの指摘もある。
当時の陸上幕僚長、火箱芳文氏は、「菅政権は当初、原発事故について『何とかなる』と楽観的だった。1号機は『爆発的事象』と言った。実際は水素爆発だった。3号機の事故で自衛隊員4人が負傷したが、現場は『言っていることと違うじゃないか!』と怒る。菅政権は危機的状況を速やかに伝えず、国民を欺いたに等しい」と批判したと記されている。
さらに、「陸自は原子炉建屋内の状況が分からないまま、放射線量が高い危険な状況で、原子炉冷却のためにヘリコプターでの放水を断行したが、菅政権の情報発信は後手、後手で、隊員は命の危険にさらされた」としている。
引用元の筆者は、こうした対応を厳しく批判している。
また、放射能が流れる風下に原発付近の住民を避難させ、危険にさらしたとの批判も記している。
そして、当時官房長官だった枝野氏の対応について「無責任極まりなし」と断じている。
その枝野氏は、当時、野党第一党の代表だった。
「開始時期が遅すぎる!効果出ない」と叫んだのが立民党議員・黒岩宇洋氏だった。
6月30日、野党議員と各省庁の担当者が出席して行われた「Go To キャンペーン」に関する野党合同ヒアリングでは、出席議員側から「7月に予約した場合も事業の対象にしなければ、観光需要を喚起することにはつながらない」など、政府の観光支援事業「Go To キャンペーン」の遅れを批判する意見が相次いだ。
その後、消費喚起策「Go To トラベル」キャンペーンは7月22日開始と決まった。
6月30日から15日後の7月14日、立民党代表・枝野幸男氏は役員会で、「観光産業の苦境にはしっかり対応しないといけないが、今の感染状況で実施しても期待される効果は出ないだろう」と指摘した。
また、野党側が観光庁と行ったヒアリングでは、出席議員から「東京都で新規の感染者が相次いでいる。全国に感染を拡大させることにつながるのではないか」などの意見が出された。
政府のキャンペーン実施が遅すぎると批判してから15日後には、「今は実施すべきではない」という方向へ主張が変わったことになる。
引用元の筆者は、これを「真逆の意見を恥も外聞もなくまくし立てる」と厳しく批判している。
常日頃、肩で風を切っている国会議員の連中に先見の明は期待しないが、余りにも先を読めないことを示した見本ではないか、と問いかけている。
高校生プロ棋士・藤井聡太七段は棋聖戦五番勝負第4局に勝ち、史上最年少の17歳でタイトルを獲得した。
棋士は1分間に百手、数十手読むともいわれる。
どうだろう。
藤井棋聖の爪の垢を煎じて飲めば、2、3手先くらい読めるようにならないか。
もっとも、昔から「……に付ける薬はない」と言われている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください