今までに観た事がない夢だった。

云ってみれば、横溝正志の殺人事件シリーズの様な、物語。

頑迷さ、というものがもたらす悲劇、というものであった。

戦争で、家庭が崩壊した男が、山間の谷の集落で、連続殺人事件を起こすのである。

人間の悲劇…戦争、殺人、etc.は、全て、人間の頑迷さ…頭の悪さというか、人間がエゴの塊と成った時の醜悪さが、もたらすものだと云う事を、暗示していたのだろう。

それが証拠に、芥川は、金田一少年の様に登場していた。

どうぞ、「文明のターンテーブル」、を、購読して頂いて、芥川が、高校生時分に、何故、あれほど、芥川龍之介に傾倒したのか、

その結果として、芥川龍之介を継ぐ者としての人生を送った事、

終に、彼の遺志を果たした事…例えば、芥川が、「家族で成り立つ商売はない…」等の章で、言及し続けて来た事の正しさを、認識して下さい。

頑迷さ＝己のエゴイズム…個人から、それは国家に至るものであり、終には、世界に死をもたらすものを克服する以外に、地上の平和は無いのだから。