トルコのエルドアン批判に見る欧米メディアの本音――日本も南京と慰安婦の歴史戦に勝たねばならない
2019年8月18日発信。高山正之の著書『韓国とメディアは恥ずかしげもなく嘘をつく』を紹介し、トルコのエルドアン大統領をめぐる欧米メディアの批判、EU加盟問題、アルメニア人虐殺論争を取り上げ、日本も南京事件と慰安婦問題を歴史戦として処理すべきだと論じる。
2019-08-18
日本もこれを他山の石に南京と慰安婦をいい加減きっちり処理し、歴史戦に勝たねばならない。
平たく言えば朝日新聞の首根っこを押さえて尻を拭かせなくてはいけない。
以下は2019/6/30に徳間書店から「韓国とメディアは恥ずかしげもなく嘘をつく」と題して出版された、戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之の最新刊からである。
日本国民全員が必読の書であり、今すぐ最寄りの書店に購読に向かわなければならない。
世界中の人にとっても必読の書であるが、これについては私が、拙い英語力で恐縮ではあるが、できるだけ、世界中の人たちに知らしめたいと思っている。
トルコのエルドアン大統領を批判し始めた欧米メディア。
トルコの大統領はドイツの大統領と似ていた。
何の政治権力もない、単なるお飾り役。
ホントはみんなでやったホロコーストを「ナチがやった」と言い訳するときに首相に代わって頭を下げるのが唯一の仕事だった。
そんなのは嫌。
米国並みの力ある大統領になりたいとエルドアンが問うた2017年4月の国民投票で彼はみごとに勝ちを制した。
ご同慶とトランプは祝意を送ったが、このたかがトルコの内政問題に米紙も欧州紙もまるで気が狂ったように独裁者スルタンの復活とか、異様なまでの批判を浴びせかけた。
浴びせる批判は「トルコの民主主義は死んだ」とかの定型の文言に加え、「トルコとはもはや価値観を共有できない」「トルコのEU加盟交渉はもう中止だ」(独フランクフルト・アルゲマイナー)の2点がどの新聞にも共通する。
どの新聞も実はつい昨日まで「エルドアンは立派な指導者」と褒めNATOの一員としても「よくやってくれた」と言っていた。
掌返しはあの難民騒動の折、エルドアンが長年放ったらかしのトルコのEU加盟の是非にいい加減けりをつけろと言ったときからだ。
欧州には「EUは白人キリスト教国家の集まり。イスラム国家が入れると思う方が間違い」(フィナンシャル・タイムズ)という本音がある。
で、トルコが加盟交渉を言い出すと途端に「第一次大戦中のアルメニア人150万人大虐殺を認めることがトルコの民主化の出発点」風の嫌がらせ論議が出てくる。
トルコにとっての南京大虐殺みたいな話で、トルコ人はそれを絶対飲まない。
今回は欧州議会も追いかけて「アルメニア人の悲劇をジェノサイドと呼ぶ」決議を採択したり、ローマ法王が「20世紀最初のジェノサイド」と呼んだり、同趣旨をドイツ議会が採択したり。
トルコが立腹し、EU加盟話は立ち消えるというのが毎回の手順だった。
今回の国民投票はトルコ過半の民が「もうEU加盟は結構。お前らにはうんざりだぜ」という意思を表示したことになる。
EUはもうトルコ加盟で悩まなくても済んでホッとする一面、トルコが独自に動き出したら中東の構図もロシアの出方も見えなくなる。
おまけにトルコがその気になれば難民問題も再燃しかねない不安もある。
いい気味だが、日本もこれを他山の石に南京と慰安婦をいい加減きっちり処理し、歴史戦に勝たねばならない。
平たく言えば朝日新聞の首根っこを押さえて尻を拭かせなくてはいけない。