ローマ教皇来日“大報道”の裏にある朝日新聞の異様さ
酒井信彦氏の記事は、ローマ教皇来日をめぐる朝日新聞の大報道について、日本罪悪史観、反核、脱原発、中国への忖度という観点から厳しく批判している。
香港デモやウイグル弾圧には触れず、「中国が大好きだ」と語った教皇発言を報じない朝日新聞の姿勢を問う。
2020-03-15
今、イタリアが、惨憺たる状況であることと無縁ではないだろう。
いや、彼にこそ最大の責任があると言っても過言ではないのではないか。
以下は、今、ネットで発見した記事である。
私は6年前の8月に朝日新聞の購読を停止したから全く知らなかったのだが、酒井さんのこの記事で、ローマ法王来日の実態、からくりを知って呆れた。
朝日新聞は狂っているとしか言いようがない。
先日、週刊朝日をたまたま見て感じたことは正解だったわけである。
それにしても、このような狂人の集団に担がれた教皇とは一体?
今、イタリアが、惨憺たる状況であることと無縁ではないだろう。
いや、彼にこそ最大の責任があると言っても過言ではないのではないか。
ローマ教皇来日“大報道”のワケ
中国へ忖度?
香港デモ、ウイグル弾圧には触れず……
キリスト教カトリック教会のトップに立つローマ教皇が、11月23日から26日の日程で来日した。
今回の来日は、朝日新聞18日朝刊の2面の「いちからわかる」欄にあるように、日本のカトリック教会が要望し続けてきたものだった。
そして、日本でのスケジュールについて、同欄は「被爆地の長崎と広島を訪ね、核兵器廃絶を呼びかけるアピールを出す。東京では天皇陛下や安倍晋三首相と会談するほか、東京電力福島第一原発事故の避難者らとも面会するよ」と説明している。
核兵器だけでなく、原発も含めた「核利用への警鐘」がメーンテーマのようである。
朝日新聞はこの来日について、事前に大報道を展開したが、その記事数は大変なものだった。
特に、17日朝刊の「社会の『周辺』へ行動する思想」や、18日朝刊の「ナガサキからの発信」、19日朝刊の「ローマ法王38年ぶり被爆地へ」、20日朝刊の「『ゆるし』への一歩」など、紙面の一面大半を使う大型記事の連発だった。
一連の記事を読んで、日本カトリック教会と朝日新聞は、歴史認識問題においても、核の問題においても、ほぼ同一の見解に立っているように感じた。
歴史認識は日本罪悪史観のようだし、核兵器は無論のこと、「脱原発」として平和利用である原発も認めない。
だからこそ、朝日新聞は教皇来日を大報道したのだろう。
朝日新聞は、ローマ教皇の核兵器反対の言葉を引用して、米国の核の傘の中にあり、核兵器禁止条約に署名していない日本を、記事の中で繰り返し批判していた。
しかし、中国や北朝鮮の「核の脅威」に直面する現状では、核の傘はどうしても必要である。
この現実を絶対に見ようとしない。
ローマ教皇は今回の訪日で、死刑廃止など広いテーマに関して、美しい言葉をいろいろと述べた。
だが、アジアで現実に起きている人権と人命にかかわる重大問題である、香港での民主運動や中国・ウイグルでの弾圧について発言したとの報道に、私は接していない。
中国への忖度ではなかろうか。
香港・ウイグルの件については、産経新聞が何度も取り上げ、11月28日には共同通信電として、ローマ教皇が帰途の機内で「北京に行きたい。中国が大好きだ」と発言したことを載せている。
朝日新聞は、教皇のこの発言については沈黙を守ったままである。
12月1日朝刊の社説余滴で、郷富佐子論説委員は「軍隊も工場もないバチカンのトップが持つ最大の力は、モラルだと思う」「『平和』という究極のモラルに向き合い、だれにも忖度せず、真っ当な主張を堂々と説いて回った」と述べている。
私には真実と全く異なる、明白なフェイクニュースと感じた。
酒井信彦
元東京大学教授。
1943年、神奈川県生まれ。
1970年3月、東大大学院人文科学研究科修士課程修了。
同年4月、東大史料編纂所に勤務し、「大日本史料」11編・10編の編纂に従事する一方、アジアの民族問題などを中心に研究する。
2006年3月、定年退職。
現在、新聞や月刊誌で記事やコラムを執筆する。
著書に『虐日偽善に狂う朝日新聞』日新報道など。