トランプ大統領が「中国ウイルス」と名指しした理由――中国政府の欺瞞と「逢九必乱」の歴史
新型コロナウイルスをめぐり、中国外務省報道官が「米軍が武漢に持ち込んだかもしれない」と発信した欺瞞を批判する。トランプ米大統領が「中国ウイルス」と名指しした背景、中国の初期隠蔽、さらに中国史における「逢九必乱」のジンクスを論じる。
2020-03-19
厳重抗議だけでは、腹の虫がおさまらなかったようだ。
トランプ米大統領はツイッターで、「中国ウイルス」と名指ししている。
今、日本で最もまともな新聞は産経新聞であると言及してきた。
特に産経抄の筆者は、その事を代表している。
以下は今日の産経抄からである。
黒を白と言いくるめる中国政府の論法に、国際社会は何度も悩まされてきた。
さすがにこれは、無理筋というものだ。
中国外務省の報道官は先週、新型コロナウイルスについて、「米軍が武漢市に持ち込んだかもしれない」とツイートした。
厳重抗議だけでは、腹の虫がおさまらなかったようだ。
トランプ米大統領はツイッターで、「中国ウイルス」と名指ししている。
先週のコラムで、「発生源をあいまいにして被害者を装う、中国の欺瞞が許されるわけではない」と書いた。
中国本土の感染の勢いが収まってくると、「被害者を装う」どころではなくなった。
独裁体制ならではの強権の発動を日本や欧米諸国も見習え、と言わんばかりの主張を官製メディアを通じて発信している。
ウイルスの感染爆発が続くイタリアには、医療支援部隊を派遣した。
もっとも、いくら「救世主」を気取っても、中国から拡散した事実は消えない。
初期段階で中国当局が情報公開していれば、世界的な流行は回避できたはずである。
中国ウォッチャー、福島香織さんの近著『習近平の敗北』で、「逢九必乱」と呼ばれるジンクスを知った。
西暦の末尾に9のつく年に、必ず中国に乱や厄災が起こるというのだ。
確かに中華人民共和国が内戦の末に建国したのは、1949年である。
59年のチベット動乱で、ダライ・ラマ14世が亡命する。
69年にはソ連と、79年にはベトナムとの紛争が起こる。
89年の天安門事件は世界を震撼させた。
99年には法輪功の弾圧があった。
2009年には新疆ウイグル自治区で騒乱が発生し、いまもウイグル人への激しい弾圧が続く。
そして昨年の新型肺炎である。
中国政府がいかに否定しようとも、ジンクスは破れなかった。