NHK報道と中国プロパガンダ問題:イタリア偽映像と国際報道の歪み

NHKの報道姿勢やコメンテーター選定への疑問、中国外務省が拡散したとされるイタリアの偽映像問題、さらに欧米で指摘される中国の情報操作をめぐり、国際報道のあり方を批判的に論じる内容。

2020年5月6日。 3月15日、中国外務省の華春瑩報道官が、人民日報の報道を引用して「ローマで中国国歌が歌われ、イタリア人が『ありがとう、中国』と叫んだ」と発信した。しかし後に、イタリアの複数メディアが、これは作り話だと指摘した。

さて、日本の公共放送であるNHK、とりわけ主要報道番組である「ニュースウォッチ9」の姿勢には、以前から疑問を抱いてきた。世界が戦後最大級の危機に直面しているにもかかわらず、肝心の「武漢発のウイルス問題」について、見ざる・聞かざる・言わざるの態度を続けているように見えるからだ。

さらに、番組で解説役を務める有馬氏が、イアン・ブレマー氏のような特定の論者を繰り返し起用する点も気になる。ブレマー氏は米民主党寄りで、反トランプ色が強い人物として知られている。NHKが公共放送を名乗る以上、国際情勢を語らせるなら、G6の首脳たちにオンラインで意見を聞くなど、より公平なアプローチがあるはずだ。

一方、テレビ東京のWBSで滝田氏が紹介した映像は衝撃的だった。中国がイタリアに医療団を派遣した際、「イタリア人がバルコニーから中国国歌を歌って感謝している」という映像が、実は捏造だったというのだ。これは韓国のレーダー照射事件での映像改ざんを思い起こさせる。

また、フィナンシャル・タイムズが報じた、中国総領事が米ウィスコンシン州議会議長に送ったとされるプロパガンダ文書の件もある。こうした事例が次々と明らかになる中で、NHKがこれらを報じず、中国寄りと受け取られかねない論調を続けるのは問題だ。

国際報道の歪みが、いまほど問われるべき時期はないだろう。

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