北京は世界を欺き、大きな苦しみをもたらした――日本でも進む習近平の「目に見えぬ侵略」
新型コロナウイルスの発生時、中国共産党は情報を提供しようとした医師や科学者を処罰し、国際社会全体を欺こうとした。
オーストラリアの政治家やメディアへの影響工作、南シナ海をめぐる世論誘導、日本のテレビ報道にも及ぶ中国共産党の「目に見えぬ侵略」を、クライブ・ハミルトン教授が明らかにする。
2020-06-26
北京は国際社会全体を欺こうと必死に動いていたのであり、その結果として世界に大きな苦しみをもたらすことになりました。
以下は今日発売された月刊誌WiLLに、「日本でも進む習近平の『目に見えぬ侵略』」と題して掲載された、チャールズ・スタート大学教授クライブ・ハミルトンの論文からである。
月刊誌WiLLには、本稿と同様に、日本国民のみならず世界中の人たちが必読の論文が満載されている。
見出し以外の文中強調と*~*は私。
取材・構成 奥山真司
世界に大きな苦しみを
今回の新型コロナウイルス問題でも、国際社会は中国共産党の不透明性をつくづく思い知らされました。
ウイルス発生に対する北京の反応で明らかになったのは、中国共産党が情報統制を失うことを、きわめて恐れていた点です。
これは中国政府が初動段階で、一般の人々に警鐘を鳴らし、情報を提供しようとしていた医師や科学者に対して、非常に懲罰的なアプローチを採用していたことからも、よくわかります。
北京は国際社会全体を欺こうと必死に動いていたのであり、その結果として世界に大きな苦しみをもたらすことになりました。
*この事実を当初から今日に至るまで、中国の責任ではないと隠蔽して来たのが、NHKの報道部を支配している連中である。彼らは、NHK御用達の歌手等に「ウイルスは宇宙から来たものでしょう」などと言わせたり、先日は、山中教授がメイン司会を担当した番組に、中国政府の息のかかった京大教授を出演させて「今回のコロナウイルスは自然界のものである」と断言させたり、ケン・ローチ等という日本国民の大半が全く知らない爺様を「ニュースウオッチ9」で長い尺を使って取り上げ、今回の大惨事について、国民の怒りを中国に向かわせないための情報操作を行った。
京大教授の発言について言えば、彼は、これまでに学会等で何度も中国を訪れているはずである。
NHKが、山中教授が司会をする番組に登場させるほどの学者であれば尚の事、中国が何のアクションも起こしていないと考える事の方が不自然である。
京大の教授に対する私の心底からの怒りについて。
中国人で初めて芥川賞を受賞した楊逸さんは、昨日の産経新聞2ページに掲載されていた出版広告で、火の出るような怒り、魂の奥底からの怒りとして表現していた。
下記に写真として付記する。*
私が中国問題に関心を持ったのは、最近のことです。
2016年頃からオーストラリアに対する中国共産党の介入が気になり、まず国内の中国専門家、特に中国共産党の影響工作に詳しい人々に話を聞きました。
彼らは驚くほど協力的で、取材していろいろな文献を教わり、段々と全体像がまとまってきたので、さらに中国本土や香港、アメリカなどに出向いてインタビューを繰り返し、最終的に膨大な量の文献を読み込み、ようやく完成形が見えてきたのです。
そこで、『目に見えぬ侵略』(小社刊)の執筆を開始しました。
2016年10月のことです。
この年の夏頃からオーストラリアの新聞で、中国共産党が豪州政治に影響を与えようとしているという記事が、いくつか出始めていました。
そのため、過去に私の本を何冊か出してくれていた出版社の旧知の編集者に声をかけると、「素晴らしいアイディアだ、すぐやりましょう」という返事だったので、書き始めたのです。
リサーチと執筆に2017年の丸1年間をかけ、草稿が完成したあとに、3~4人の専門家に読んでもらいました。
私にとって新しい分野ですし、専門家にチェックしてもらい、間違いや抜けがないか、調査が足りないところはどこか、教えてもらいました。
本書を書く、もう一つのきっかけとなったスキャンダルがありました。
サム・ダスティヤリという労働党の上院議員が、中国人実業家から多額の献金をもらっていたことが発覚し、大騒ぎになった事件です。
この実業家はオーストラリア在住ですが、中国共産党と密接な関係があり、その影響工作のネットワークに引き込まれたダスティヤリは、実に奇妙な行動を始めたのです。
たとえば、オーストラリア国内の中国語メディア関係者を集めて記者会見し、「オーストラリアは南シナ海の問題に首を突っ込むべきではない」と言い出したりした。
これは、まさに北京が我々に言わせたがっていたことでした。
*私は、この個所を読んですぐに思い出した……私が、彼らの実態については全く知らず、古館が司会をしていた「報道ステーション」を観ていた時の事である。
中島岳志というテレビ朝日御用達、朝日新聞御用達の学者が、中国が南シナ海の侵略を開始した時、解説者として登場して、呆れかえる事を言ったのである。
「南シナ海の地図を逆さまにしてみると、中国の内海の様に見えるんですよね……」
私は、敢えて言うが、この若造には不審の念を持っていたのだが、この発言で決定的になった。
この発言以来、この若造も、テレビ朝日の「報道ステーション」も、その司会をしていた古館も……この男に対しては、長い間、騙され続けていた事に対する許しがたい怒りを持っている。
NHKの報道部を支配している連中とは、同じ穴のムジナだからだろうが、NHKは、こんな破廉恥漢に高いギャラを払って、ゴールデンアワーに番組を制作している。
私が、ただの一度も観た事が無いのは言うまでもない。
この番組が始まったら、即座にチャンネルを替える。
古館に騙されていた年月の長さを思えば、彼に対する許せない怒りを思えば、当然だろう。*
この稿続く。
クライブ・ハミルトン氏の論文もまた、日本国民必読なのである。
本日発売である。
最寄りの書店へ、購入に向かわなければならない。