リモート・アクセス時代だからこそ「中国排除」を――Zoomと監視カメラに潜む情報流出の危険
Zoomの暗号化キーが中国のサーバーを経由していた問題や、日本国内でも広く使われている中国製監視カメラによる情報流出の危険性。
ハイクビジョン製品を排除した米国の対応と、日本企業や家庭に入り込んだ中国製通信機器の実態から、リモート・アクセス時代に必要な中国とのデカップリングを考える。
2020-06-27
リモート・アクセス時代だからこその「中国排除」……国会だから漏れてもたいした話ではないですけれどね。
Zoomは中国製ですか?
以下は、5月1日に発売された、宮崎正弘VS渡邊哲也の『コロナ大恐慌 中国を世界が排除する』のP133-P149からである。
見出し以外の文中強調は私。
前文省略。
渡邊
ただ、Zoomにも問題があって、暗号化キーが中国のサーバー経由で配信されていたりして、機密情報漏洩の懸念が取り沙汰されています。
リモート・アクセス時代だからこその「中国排除」
高橋
でもまあ、国会だから漏れてもたいした話ではないですけれどね。
Zoomは中国製ですか?
渡邊
一応、アメリカの企業ですが、創設者は中国生まれの中国系アメリカ人ですね。
高橋
そうなると、やはり気になりますね。
私の家には、有線、無線のLAN網を構築していますが、つい最近まで、防犯カメラも数台設置していました。
ところが、説明書を読んでみたら、防犯カメラのサーバーの所在地が、すべて中国だったのです。
これには驚きました。
それを知って、防犯カメラをすべて取り外しました。
安い中国製の防犯カメラだったのですが。
渡邊
アメリカが、中国の監視カメラ最大手メーカーのハイクビジョン(海康威視数字技術)を国防権限法の対象にして、アメリカ企業との取引を禁止する「エンティティリスト」(EL)に掲載し、禁輸措置を課しました。
要するに、ハイクビジョンの製品を国内で使えないようにしたわけです。
しかし、ハイクビジョンの防犯カメラは、日本企業もかなり使っています。
しかも、別メーカー製品であるけれど、ODM(相手先ブランドでの設計・生産)で、中身がハイクビジョン製というものも、かなりあります。
高橋
あるでしょうね。
結構安くて、性能もそこそこなのです。
だから、お手軽に使いたくなる。
しかし、情報流出のリスクがあるので、とにかく止めました。
家の内外にある監視カメラに、私のあられもない姿が映っていて、それが中国のサーバーにあると考えたら、寒気がします。
渡邊
日本のある通信会社も、アメリカの政府関連の仕事もしているので、かなり調べたら、5台だけハイクビジョンの製品が入っていたということが判明して、全部取り替えたそうです。
ELに記載された企業と取引関係にある会社も、アメリカ企業との取引ができなくなりますから。
逆に、確信犯的にハイクビジョンを入れている企業もありますが。
高橋
安かったから、入れてしまったのでしょう。
でも、さすがに今回の新型コロナウイルス禍を経験してからは、中国をデカップリング(切り離し)しようという意識が出てくるでしょう。
この稿続く。