SNSに叩かれる新聞――イデオロギーに溺れた新聞はなぜ読まれなくなったのか

2019年7月2日に書かれた本稿では、日本の新聞が急速に部数を失った背景として、ネットの発達によって報道の歪みとイデオロギー偏重が可視化された現実を鋭く論じる。
門田隆将と高山正之の対話を通して、新聞社が記者クラブの特権と驕りに安住し、普通のニュースさえ捻じ曲げてきた結果、読者の信頼を失っていった過程を明らかにする。
SNSの時代において、百田尚樹現象や安倍晋三の発言を例に、旧来メディアが情報空間の主導権を失っていく構図を描いた重要な一篇である。

2019-07-02
ネットの発達とともに、あまりにも自分たちの主義主張、イデオロギーに固執しすぎて、普通のニュースすら捻じ曲げてしまう手法が明らかになったため

以下は前章の続きである
SNSに叩かれる新聞
高山 
今や部数も減少傾向にあるでしょう。
門田
2018年下期のABC公査の数字で朝日は576万部です。
押し紙などが3割あると言われているので、これを差し引くと、実数は400万部台でしょう。
日本の新聞の最盛期は96~98年頃で、発行部数は全体で5,400万部もありました。
日本は世界に冠たる新聞王国だったのです。
それが2018年になると3,800万部台まで落ちている。 
ここまで新聞の部数が減少しているその理由は、ネットの発達とともに、あまりにも自分たちの主義主張、イデオロギーに固執しすぎて、普通のニュースすら捻じ曲げてしまう手法が明らかになったためでもあります。
そんな記事を、お金を出してまで誰も読みたいとは思いませんから。 
それまで記者クラブの特権で情報を独占していた新聞社ですが、逆にネットが情報の正確性を監視するようになったのです。
ところが、監視されていることも新聞社は驕りによって気づくことができなかった。
その結果が如実に数字に表れています。
高山
『ニューズウィーク』(6月4日号)は「百田尚樹現象」を取り上げていた。
百田さん自身、SNS(ソ―シャル・ネットワーキング・サービス/ツイッターやフェイスブックなど)でどんどん情報発信して、左派メディアの偽善を暴いている。
何より左派メディア側が、SNSによって自分たちの足を掬われるのを怖れているから、百田さんを叩くんじゃないか。
SNS時代の象徴だと思ったのが、2012年11月の党首討論だ。
安倍さんが、司会の星浩元朝日記者が慰安婦問題について聞いてきたとき、「あなたの新聞が吉田清治という詐欺師の話を広めたためじゃないですか」と面と向かって答えたことだ。
朝日の虚妄がネットを通じて明るみに出たから、安倍さんもここまで言えたんですよ。
門田 
ネットが普及したことの凄さを実感します。
高山 
小さな声も一致団結すれば、結構強いことがわかる(笑)。
思うに、SNSは現代の「奇兵隊」みたいなものじゃありませんか。
ジャーナリズムのあり方が大きく変化していくことは間違いない。

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