安倍首相の喧嘩上手――韓国が壊した日韓条約の枠組みと輸出管理強化の本質

2019年7月26日発信。月刊Hanada掲載の九段靖之介氏の連載コラムを紹介し、韓国向け半導体素材3品目の輸出管理強化をめぐる日韓対立を論じる。徴用工問題、慰安婦合意の無視、レーダー照射事件などを通じて、信頼関係を破壊してきたのは韓国側であるとし、安倍首相の外交的対応を「喧嘩上手」と評価する。

2019-07-26
冗談じやない、すべては日韓条約で定めた国際的な約束(枠組み)を韓国がぶち壊したことに始まる。
さらには慰安婦合意の無視、徴用工問題しかり。
以下は今日発売された日本国民必読の月刊誌の一つであるHanadaの冒頭に掲載されている連載コラムからである。
私は、この欄の筆者は高山正之ではないかと思っていたので、読書家の友人に話したら「高山正之は九段高校出身です…」。
では当たっている確率は大だな、と。(笑)
九段靖之介。
安倍首相の喧嘩上手。
安倍政権は7月1日、半導体の製造に不安可欠な3品目の原材料について韓国への輸出管理を強化する措置を発表した。
信頼関係にある国については、優遇措置として包括的な輸出を認める。
これをホワイト国と呼ぶ。
韓国とは信頼関係が失われた、よって優遇措置を外し、輸出案件を個別に審議するとした。
差し当たり対象とする三品目の原材料は、日本が世界の7~9割を生産し、おまけに保存が長く効かない。
*この肝心な点だけでもNHKは何一つ報道せずに、韓国国営放送局の様な報道をしているわけです*。
これをストップされれば、半導体が輸出額の2割を占める韓国経済にとっては死活的な問題となる。
「日本はわが国の急所を突いてきた」KBS(、韓国放送)のキャスターはうわずった声で言い、韓国紙は「経済戦争に銃声」の見出しを掲げ、サムスン電子の副会長・李在鎔は急遽、日本に飛んで救済策を模索。
「成果は」と問われて李は無言で帰国した。
さらに訪韓した孫正義(ソフトバンク)に助言を求めて群がるなど大わらわだ。
文在寅政権は、日本のいう「信頼関係が失われた」とする理由を明らかにしろと言い、日本の今回の措置は徴用工問題の報復だ、政治を貿易に絡めるルール違反で、協議と撤回を求める、応じなければWTO(世界貿易機関)に提訴すると息巻く。
韓国側のみならず、日本側メディアも「徴用工問題の報復」と受け取ったのは理由がある。
当初、今回の措置を発表する菅義偉官房長官はこう説明した。
「両国間で積み重ねてきた友好協力関係に反する韓国側の否定的な動きが相次いだうえに、旧朝鮮半島出身の労働者(徴用工の問題)について、G20までに満足する解決策が示されなかった。
韓国との信頼関係のもと、輸出竹理に取り組むことが困難になり、制度運用の見直しを行うことになった」。
記者からも「微用工問題の対抗処置か」と問われて、付け加えた。
「安全保障を目的に輸出管理を適切に実設する観点から、運用を見直すもので、対抗措置ではない」。
この答えは、韓国が当該品目を対北朝鮮への経済制裁に違反して、北に流している疑惑を暗示している。
これに韓国が反発するや、日本政府は韓国の輸出管理部署が作成した内部文書をメディアにリークした。
それによれば、韓国から北朝鮮やその友好国に不正輸出されている問題で、韓国政府が摘発した140数件のうち60数件が、なんとサリンやVXガスなど大量破壊兵器の材料に使える品目だ。
これについて韓国側は「このとおり摘発しているじゃないか」の一点張りでロクな説明がない。
輸出規制を強化する三品目には軍事転用も可能なものもある。
日本は「輸出しない」と言っているのではない。
韓国の輸出管理について確かで十分な説明がない以上、危なくて輸出できない。
だから優遇措置を外して、個別に審査する必要があるといっている。
この日本側の主張は、国連だろうがWTOだろうが、出るところへ出ても十分に説得力を持つ。
韓国はアメリカに特使を派遣して仲裁を要請したが、アメリカは事態の推移を見守る構えで動かない。
事前に安倍がトランプに説明しているのが効いている。
頼みのアメリカにそっぽを向かれ、文在寅にすれば、もはや打つ手ナシ。
悲痛な面持ちで7月15日、国民に向けて以下のメッセージを発した。
「韓日間の過去の歴史問題はポケットの中の錐のようなものだ。
つらい過去の歴史と経済問題を切り離して注意深く取り扱ってきたのに、日本がその枠を壊してしまった」。
と切り出した。
冗談じやない、すべては日韓条約で定めた国際的な約束(枠組み)を韓国がぶち壊したことに始まる。
さらには慰安婦合意の無視、徴用工問題しかり。
加えて自衛隊機へのレーダー照射事件、韓国国会議長が天皇の謝罪を求めた一件など、敵対行動をあらわにしてきたのはそちら韓国ではないか。
さらに文在寅は言う。
「日本の措置が韓国経済の中核を担う半導体素材に対する輸出規制から始まったことに注目する。
韓国は輸入先の多角化、あるいは国産化の道を歩むことになる。
結局、日本経済により大きな被害がおよぶことになるだろうと警告しておく」。
なにやら「泣き脅し」とでもいう他ないセリフで結んだが、日本によって雪隠詰めにされた口惜しさと苦悩の表情は隠せない。
一連の経過をみるほどに、あらためて安倍晋三という男の喧嘩上手に思い至る。

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