東芝を襲った米国型訴訟とウェスティングハウスの罠|高山正之が描く阿漕な米国
2019年10月29日発信。高山正之氏の論文を引用し、東芝をめぐる米国型訴訟、ウェイン・リオ弁護士、クリントン政権、ウェスティングハウス問題を通して、米国の訴訟社会と日本企業への圧力を批判する。
2019-10-29
米国は弱った獲物は見逃さない。
今回は東芝の子会社ウェスティングハウスが汚い仕掛けをして東芝に今度こそ1兆円を背負いこませた。
恥を知る日本なら絶対起きない訴訟だが、リオには弁護士大統領クリントンが後ろについている。と題して2017-04-10に発信した章である。
戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之の論文からである。
以下は前章の続きである。
*~*は私。
弁護士の我利我欲に呆れたが、それこそ米国人の本性かもしれない。
実際、10年ほどして東芝相手に奇妙な訴訟がテキサス州ビューモントの連邦地裁に起こされた。
東芝のパソコンでいくつもの作業を同時にやるとフロッピーディスクコントローラー(FDC)が故障する可能性がある。
だから賠償しろという訴えだった。
でも不具合が起きたとかのクレームも問い合わせもないと東芝は抗弁した。
しかしクリントンへの大口献金者でもあるウェイン・リオ弁護士は強硬だった。
東芝はパソコンの欠陥を承知で売っている。
1兆円を払えと譲らない。
彼の主張の根拠はNECが「今のFDCに過重負荷をかけると故障する恐れがある」と改良FDCを載せた。
しかし東芝は改良型を出さなかった。
それだけ。
小型機業界につけた因縁と全く同じ手法だった。
恥を知る日本なら絶対起きない訴訟だが、リオには弁護士大統領クリントンが後ろについている。
東芝は結局99年、総額1100億円の和解案を飲んだ。
捻出のため有価証券を売り払い、それでも650億円の赤字を出し、あの粉飾決算が始まった。
米国は弱った獲物は見逃さない。
今回は東芝の子会社ウェスティングハウスが汚い仕掛けをして東芝に今度こそ1兆円を背負いこませた。
阿漕な米国を絵に描いたような顛末だ。
こんな国に下駄を預けるTPPが消えてよかったのかもしれない。
*こんなoutrageous abuseに遭った東芝を叩きまくったのが朝日新聞であり、NHKの報道部を支配している連中である。