中国依存が暴いた日本の安全保障上の弱点

武漢ウイルス危機は、日本の中国依存、とりわけ医薬品供給を中国に握られる危険を明らかにした。中国が世界の医薬品供給をコントロールし、各国民の命を左右する力を持った現実を直視し、日本はサプライチェーンを含めた国家安全保障を再構築しなければならない。

2020-05-04
中国が世界の医薬品供給をコントロールし、諸国の国民の命を左右する力を手にした事実の恐ろしさを、肝に銘じるべきだ。
以下は、日本国民必読の論文が満載された月刊誌WiLL今月号の巻頭を飾り、「わが国家の弱きを憂う」と題して掲載された、櫻井よしこさんの論文からである。
櫻井よしこさんは、最澄が定義した「国宝」の代表選手の一人である。
日本に対する至上の貢献でもある彼女の論説に、誰もが感謝するはずである。
同時に、正に真の国士でありジャーナリストである櫻井さんに比して、朝日などやNHK等のテレビメディアで論説委員やキャスター等と称している人間達の程度の酷さは、国に対する犯罪者と言っても全く過言ではないことを、心底からの怒りを持って思うはずである。

“優しさ”だけでなく“強さ”を持たねばならない。
憲法改正を起点として、自立できる国家に生まれ変わろう。

対中依存のリスク。
武漢ウイルスが暴いた我が国の脆弱性は、国内問題だけにとどまらない。
中国依存の経済構造が、有事に国民を危険に晒すことも明らかになった。
これまで日本の財界と政府は、主に経済的視点から日中関係を捉えてきた。
だが、視点を変える時が来たのである。
以前から、サプライチェーンの見直しとして「中国プラス一」は議論されてきた。
しかし、それはあくまで人件費など、経済的要素に基づく発想だった。
歴史を捏造されても、知的財産を盗まれても、領土を狙われても、撤退するわけでも、法廷で闘うわけでもない。
我が国の企業は中国進出に際し、眼前の利益に目を奪われるあまり、中国との取引がもたらす将来のリスクについて考えてこなかったのだ。
だが新型ウイルス問題は、中国依存のリスクを明確に描き出した。
にわかに浮上したのが、中国の強力な武器としての医薬品である。
中国共産党機関紙・新華社は、「中国は医薬品の輸出規制をすることも可能だ。その場合、米国はコロナウイルスの大海に沈むだろう」と社説で恫喝した。
国民の命を人質に取っているのだ。
中国が世界の医薬品供給をコントロールし、諸国の国民の命を左右する力を手にした事実の恐ろしさを、肝に銘じるべきだ。
中国の医薬品に圧倒的に依存することは、安全保障で決定的な弱点を抱えるという意味を持つ。
サプライチェーン全体を見ると、日本も米国同様、過度に中国に依存しているのは医薬品だけではない。
どの分野でどのくらい依存しているのか。
それぞれの分野の重要性がどの程度なのか。
それらを詳細に分析し、我が国の弱点を認識することが第一だ。
そのうえで日本も米国も、あらゆる意味で中国依存の構造を脱しなければならない。

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