白を黒、黒を白にする中国共産党の修正主義――武漢ウイルスで露呈した桁外れの嘘
櫻井よしこ氏は、武漢封鎖、情報隠蔽、死者数の疑惑、さらに武漢ウイルスを米軍由来と主張する中国共産党の宣伝工作を通じて、白を黒、黒を白にする中国の修正主義と、日本が受けてきた歴史戦の深い傷を論じている。
2020-05-20
武漢市をはじめその他の大都市でも、多くの死者を出しながら、中国共産党は彼らなりのやり方でウイルスの猛威を抑えたが、その実態は棄民である。
以下は前章の続きである。
白を黒、黒を白に
習氏の2つ目の目標は1月23日午前2時すぎに、突如武漢市封鎖を宣言したことで達成された。
だが封鎖が始まるまでに、すでに500万人が武漢を離れており、後に世界にパンデミックを引き起こす原因となった。
武漢市では習氏の指示で一切の人の移動が止められ、外国メディアは排除された。
中国メディアにも真実を報道させないことで、中国共産党は徹底的に情報を隠した。
武漢市をはじめその他の大都市でも、多くの死者を出しながら、中国共産党は彼らなりのやり方でウイルスの猛威を抑えたが、その実態は棄民である。
中国政府は4月11日、武漢ウイルスの感染者は81,953人、死者は3,339人と発表したが、中国を知悉する人々の中には実際の感染者や死者の数は、少なくとも一桁どころか二桁多いと指摘する人もいる。
こうした中、中国政府はいち早くウイルス問題の終息を宣言し、3月16日には多くの工場を再開させ始めた。
いち早く生産活動を再開した彼らは武漢ウイルス問題を逆利用し、米国に取って替わる世界の指導者を目指して野心満々である。
そのために中国がつく嘘は壮大である。
文字どおり、白を黒と言い、黒を白と言う。
ウイルスの発生を初期段階で隠蔽して世界に広げた当事国の中国が、世界の衆人環視の中で、武漢ウイルスは米軍人が中国に持ち込んだと言い始めたのには、世界中が驚いたはずだ。
直ちに米国のポンペオ国務長官もトランプ大統領も「武漢ウイルス」「中国ウイルス」などの表現で反撃した。
中国に親和性を感ずる人々はトランプ氏が「中国ウイルス」と言うのは人種差別につながるなどと批判したが、攻撃相手を間違えている。
中国が理不尽な攻撃を米国に仕掛けたことを責めるべきだ。
中国の手法、中国が得意とする「修正主義」に甘い顔を見せてはならない。
それにしても眼前で進行中のウイルス禍が武漢から発生したことは世界中が知っている。
それでも、それを米国由来だと主張する彼らの桁外れの嘘、その精神、その粘着性。
中国の恐ろしさを私たちは忘れてはならないだろう。
日本は中国の嘘、修正主義によって大きな傷を負わされた。
「南京大虐殺事件」「30万人の虐殺」や「慰安婦強制連行」「性奴隷」「戦争終了直前に30万人の慰安婦を殺害」など、これ以上ないほどの嘘を吹聴されてきた。
情けないことに、わが国は親中派主導の外交で、中国にまともな抗議をしてこなかった。
結果として、歴史の濡れ衣を着せられて今日に至る。
この稿続く。