習近平の戦狼外交と朝日新聞の沈黙――自由圏への戦争を見て見ぬふりする者たち
月刊誌WiLL掲載の高山正之氏と小川榮太郎氏の対談を引き、中国共産党の戦狼外交、習近平体制のプロパガンダ、そしてそれを批判しない朝日新聞やNHKの異様さを論じる。
2020-06-07
習近平の方こそ自由圏に対する戦争と見倣して国家への忠誠を競わせ、「環球時報」などまるで鬼畜米英並みのプロパガンダを垂れ流すが、そっちは朝日は一切触れない
私が言及している月刊誌は日本人のみならず世界中の人たちが必読である。
何しろ本稿の様な本物の記事が満載されているにもかかわらず、たったの950円なのだから。
以下は、武漢ウイルス戦犯国 中国をテロ国家に指定しろ、と題して月刊誌WiLL今月号に掲載されている、高山正之と小川榮太郎の対談特集からである。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである。
小川榮太郎は朝日新聞を至極当然に批判した著作に対して、あろうことか、言論機関である朝日新聞から多額の損害賠償請求訴訟、即ち嫌がらせ裁判を受けて、大きな経済的損失を受けながら、全くひるむことなく論文を書き続けている。
大阪大学文学部卒業者の中では誉の一人である。
世界で30万を超える死者を出した武漢ウイルス――これはバイオテロだ。
隠したい真実とは。
小川
お久しぶりです。
一昨年、モリカケ問題について雑誌で対談して以来ですね。
高山
森友問題が国会で論じられるようになってから3年になるけど、いまだに野党やメディアは疑惑だなんだと騒いでいる。
モリカケに始まって、桜を見る会にアベノマスク、最近は検察官の定年延長。
小川
元号も変わって、国際情勢はめまぐるしく変化しています。
にもかかわらず、日本の野党とメディアだけ時計の針が止まっている。
ウイルス禍の只中、森友問題の「再検証チーム」がマスク姿で集まっていました(笑)。
高山
朝日は「対コロナ『戦争』の例えは適切か」と題した社説を掲載していた。
5月6日付である。
「戦時大統領」を名乗るトランプ、「我々は戦争状態にある」と言ったマクロンを引き合いに、朝日は上から目線でこう結論づけている。
「危機を強調することで自らの求心力を高め、国民の自由や権利を制約する措置にも理解を得たい。そんな思惑を抱く政治指導者もいるのだろう」
小川
暗に安倍政権がそうだと言いたいんでしょうね。
世論調査によると、憲法に緊急事態条項を加えることに65%が賛成している。
産経・FNN、5月12日である。
何が何でも改憲を阻止したい、朝日の思惑が透けて見えます。
高山
中国は、欧米が弱っている今がチャンスとみて、世界の新しいリーダーになろうと目論んでいる。
習近平の方こそ自由圏に対する戦争と見倣して国家への忠誠を競わせ、「環球時報」などまるで鬼畜米英並みのプロパガンダを垂れ流すが、そっちは朝日は一切触れない。
小川
中国共産党が、朝日に指示を出しているのか、朝日が忖度しているのか。
それとも、もうDNAレベルで一体なのか(笑)。
高山
政府報道官も喧嘩腰だ。
「米軍がウイルスを持ち込んだ」と外交部報道官の趙立堅がやれば、彼の先輩である華春瑩も米国をウソつき呼ばわりする。
中国メディアは彼らを「戦狼」と呼んで英雄扱いしている。
中国のアクション映画「ウルフ・ウォリアー」になぞらえたものだ。
映画は人民解放軍が麻薬カルテルを潰しに掛かると、彼らに雇われた米特殊部隊シールズ上がりの傭兵が反抗し、最後は人民解放軍が米国人をやっつけるという内容。
もはやアメリカは敵だと言っている。
「戦狼外交」はまさに愛国心を競わす戦時プロパガンダだ。
習近平は韜光養晦という羊の皮を完全に脱ぎ捨てた。
それを朝日新聞は見て見ぬふりをする。
やっぱり北京の指令があるのだろうね。
小川
朝日は相変わらずですが、NHKも負けていません。
4月下旬、「バリバラ桜を見る会――バリアフリーと多様性の宴」なるパロディ番組を放送し、安倍総理や麻生副総理を揶揄していました。
しかも、ゲストが伊藤詩織。
百歩譲って民放ならまだしも、公共放送がこのタイミングであんなものを流すとは驚きです。
高山
コロナで中国の責任が追及されているから、話題を逸らしたいのだろう。
指令がないとすれば、北京への凄い忖度だ。
小川
いずれにせよ、何かしらの意図があるとしか思えません。
政権批判によって改憲を潰したいのか、はたまたもっと巨大なものが蠢いているのか……。
この稿続く。