何の罪悪感もなく、平然と、臆面もなく嘘をつく――日本人とは全く逆である
2017年12月26日。安倍晋三首相をめぐる国内外の評価、嵐山で出会った中国人女性との会話、中国のプロパガンダについての筆者の考察、そして梅棹忠夫が中国のほぼ全省を訪れて行ったフィールドワークと文明論を手掛かりに、日本、中国、朝鮮半島、英国について論じた章。
2017-12-26
何の罪悪感もなく、平然と臆面もなく嘘をつく――日本人とは全く逆である
ここでは、思いつくままに、いくつかメモのように書いておこう。
当然のことながら、世界のほとんどの国は、政治家としての能力という点で、安倍首相を戦後日本の歴代首相の中でも最高位に位置する人物の一人として評価している。
ところが、日本には奇妙な現象がある。
朝日新聞、毎日新聞、東京新聞などのメディア、そして中国や朝鮮半島と歩調を合わせる、いわゆる文化人だけが、全く違うこと、とんでもないことを言い続けているのである。
簡単に言えば、彼らは、日本国民の中に安倍首相への憎悪を植え付けようとして、安倍首相を繰り返し誹謗しているのである。
ここで、嵐山での出来事を思い出す。
嵐山・渡月橋の下流側のバス停前に、土産物を扱う施設があり、立派な建物の二階には大きなレストラン、一階にはイタリアンレストランがあった。
いつも大変な賑わいだったことは言うまでもない。
例えば、私が一年間に百回以上も嵐山を訪れていた年には、私もこの場所を頻繁に利用していた。
そこでは、一人の若い中国人女性がアルバイトをしていた。
私が、どこから来たのかと尋ねたことから会話が始まった。
彼女は言った。
「安倍首相以外の日本人は、すべて好きです」
私は、おかしな話だと思った。
日本人の多数が、安倍を首相に選ぶ政治勢力を支持しているのだから、あなたの論理はおかしいではないか、と私は指摘した。
言うまでもなく、この出来事は、彼らのプロパガンダの実態と、その巨大な効果を示している。
全体主義国家による宣伝戦略が、いかに恐るべき力を持つかを示す実例なのである。
故・梅棹忠夫は、中国と朝鮮半島について、底知れぬ悪と、もっともらしい嘘の国である、という結論を出していた。
彼は、京都大学が生んだ最高の頭脳の一人である。
梅棹忠夫は、長年にわたるフィールドワークの中で、中国のほぼ全省を訪れ、その国と人々を自らの目で観察していた。
そうした長年にわたる実地の観察と研究を通じて、彼は上述の結論に到達したのである。
私は、世界最高の民族学者、文化人類学者の一人であった梅棹忠夫が到達した、この真実を世界に伝える最初の人間である。
近年、私の親友であり、熱心な読者でもある人物が、中国周辺諸国に伝わる民話などを大量に収録した大著を貸してくれた。
それらを読んでいると、東西を問わず、中国に隣接する国々が、この「底知れぬ悪」と「まことしやかな嘘」の国にして、人口巨大国家である中国に対する警戒心を、古来より決して怠ってこなかったことが、はっきりと伝わってきた。
彼らは古来より、中国を「腹黒国家」と呼ぶに等しい存在として認識し、その本質を見誤ることなく付き合ってきたのである。
中には、中国の皇帝から贈り物が届き、その返礼として何を差し出せばよいのか、国を挙げて悩むという物語もあった。
何より私を驚かせたのは、これらの物語の随所で、中国やその周辺諸国の人々が、実にあっけらかんと嘘をついていたことである。
日本人とは全く逆である。
何の罪悪感もなく、平然と嘘をつくのである。
物語のほとんど全編にわたって嘘が登場するような話を次々に読んでいるうちに、私は、これらの民話が、梅棹忠夫によるもう一つの衝撃的な結論の正しさを証明しているのだと確信した。
それは、
「日本はアジアではない。むしろ英国と比較すべきである」
という結論である。
日本と英国は、ユーラシア大陸の東西の端に位置する島国であり、梅棹は両国の歴史的、文明史的な位置に根本的な共通性を見いだしていたのである。
京都・大原に暮らした英国生まれのヴェニシア・スタンリー・スミスのドキュメンタリーを見た人なら、梅棹忠夫のこの結論を理解し、同意するはずである。
大原での彼女の暮らしは、英国人と日本人の感性が、ある部分でいかに自然に響き合うかを、そのまま示しているように私には思えた。
この稿続く。