本稿は、2016年5月31日付で記録した『文明のターンテーブル』の前日の人気ページ50件である。 首位には、目覚めのまどろみの中で脳裏に流れてきた曲について綴った英語の記事が入り、同じ題材の日本語記事も4位に並んでいる。 直前に紹介した文章と重ねれば、ジョン・レノンの《Isolation》《God》を起点に、病室での執筆や自身の人生を振り返る思索が、この日の一覧の冒頭を飾っている。 3位には「私の論説の正しさを、2016年5月30日の今日、証明する記事が日経新聞に掲載された」が入り、5位には捏造記事やG7当日の『報道ステーション』の報道を問う記事が続く。 9位にはNHKニュースへの疑問、12位には朝日新聞の事実の伝え方と主張の変化を批判する記事も見られる。 一方、ジョン・レノンの《Oh Yoko!》、ビートルズの《A Day In The Life》、エタ・ジェイムズの《Misty Blue》、ボブ・マーリーとローリン・ヒルの《Turn Your Lights Down Low》、ボブ・ディランの《Jokerman》も並ぶ。 音楽と社会への問いが、同じ一覧の中で交わっている。 さらに、ドイツに言及する記事や、自らの仮説の正しさを論じる記事が、フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語、ロシア語、ポルトガル語など、多くの言語で登場している。 この並びは、本欄が同じ問題意識を複数の言語で発信してきたことを示している。 ただし、この一覧だけから読者の居住国や国籍、個々の記事が読まれた理由までを特定することはできない。 41位には柳家小三治が立川談志を悼む記事も入り、音楽、思想、報道批評、芸能へと広がる本欄の関心がうかがえる。 それぞれの文章と作品が、当時どのように人気ページに並んでいたのかを伝える記録である。