きっかけはBGMとして店内に流れていた…素晴らしい絶品としか言いようの無い、R&B調の音楽。

近所のスター・バックスで初めてゆっくり本を読んだ。きっかけはBGMとして店内に流れていた…素晴らしい絶品としか言いようの無い、R&B調の音楽…歌手は、もう絶唱というレベルの逸品であった。

まるでベルベット・アンダーグラウンドの様に、ドラムと共に、三音階のコード進行の様にして、控え目に繰り返す波の様に流れて行くギターラインに乗って、間違いなく黒人歌手であろうと思われるヴォーカルが歌って行くのである。

男性歌手ではあるのだが、黒人独特の野太さというか、ニーナ・シモンの様な響きでもある歌声が、これぞ本当の人生、人間の日常の真実、といった趣で、見事に歌い上げられて行くのである。

これは題名だけでも聞かなければと、店員に尋ねれば、「本部からCDで送られて来るので、分からないんです、すみません」との事だったから、席に戻ったのだが。

なるほどなぁ、スター・バックスは、珈琲を売るだけじゃないんだ、アメリカ文化の真髄である音楽も提供しているのである。

店内で勉強している学生が多いのも、さもありなん、と思ったのだった。1月19日、午後1時から午後1時半の間の事である。

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