トランプ訪日動画が示した日本の価値――安倍外交の成果を認めない人々へ
2019年7月2日に書かれた本稿では、トランプ大統領訪日時にホワイトハウスが公開した公式動画を手がかりに、日本の魅力が世界へ発信されたことの外交的価値を論じている。
阿比留瑠比の論考を通じて、安倍晋三首相の対トランプ外交、イラン訪問、そしてG20をめぐる国際情勢の中で、日本の存在感がいかに高まっていたかを浮き彫りにする。
一方で、国内の反安倍勢力や韓国の孤立にも触れつつ、成果を見ようとしない日本の一部マスコミと論者の限界を鋭く描いた一篇である。
2019-07-02
ホワイトハウスが公式サイトで「President Trump and First Lady Melania Trump Visit Japan」という動画をアップ
以下は月刊誌WiLL8月号に「秘書給与詐欺」の張本人がよくもまぁ……、辻本清美が安倍首相に「百年安心詐欺」と吠えて、と題して掲載された、現役の記者としては当代最高の記者の一人である阿比留瑠比の論文からである。
阿比留氏は古代の日本が唐の侵攻に備えて九州の防備を固めた時の防人の大将の末裔である。
つまり彼は古から今に至るまで日本の防備に命を懸けているのである。
成果を見ようとしない
令和最初の国賓としてトランプ大統領が来日しましたが、かなり偏った報道が目立ちました。
安倍総理とトランプ大統領の親密ぶりを不当に低く評価している。
トランプ大統領の大相撲観戦に対しても賛否両論ありました。
ですが、トランプ大統領の帰国後、ホワイトハウスが公式サイトで「President Trump and First Lady Melania Trump Visit Japan」という動画をアップしました。
巧みな編集もあってか、約四百七十万再生されています。
つまり、この動画によって日本の良さが世界に喧伝されている。
日本という国の広告効果は抜群です。
これを外交成果と言わずして、何と言えばいいのでしょうか。
安倍総理はトランプ大統領の要請もあり、イランの最高指導者ハメネイ師と会談しました。
本来であればアメリカやヨーロッパ諸国が対処すべき問題です。
ですが、誰もイランと直接会って話し合い、交渉することができない。
頼るべき国は日本以外になかったのです。
イラン側も外務省を通じて日本に頼らざるを得ない状況なのです。
アメリカのボルトン大統領補佐官は強硬派と言われるし、イスラエルのネタニヤフ首相は「イランのレジーム・チェンジ(体制転換)を行いたい」と考えているフシがあります。
いわゆる欧米式の民主主義国家に変えたいということでしょうが、イランのような宗教国家に、大きな体制転換を望むことは難しい。
イランは歴史が古く、プライドが高い。
アメリカから脅されても、そう簡単に屈しません。
むしろ、北朝鮮のほうが容易いですよ。
金王朝さえ打倒すればレジーム・チェンジできますから。
安倍総理だって、ハメネイ師との一回の会談で、大きな成果を上げられるとは思っていませんでした。
「核兵器を製造も所有も使用もしない」-ハメネイ師から、このような言葉を引き出すことができただけでも「良し」とすべきでしょう。
ハメネイ師も当然、安倍総理とトランプ氏の密接な関係は分かっているので、これは対米メッセージであります。
ところが、安倍総理がイラン訪問中、ホムルズ海峡で日本タンカーが砲撃される事件が発生しました。
この海域では五月にも同様の事件が起きており、今回、日本の国旗を掲げていなかったことから、攻撃した側がタンカーの所属や国籍を把握していたかどうかは不明です。
ただ、アメリカを始め、世界に衝撃を与えたことは事実です。
すぐにアメリカとイランが干戈(かんか)を交える事態にはならないと思いますが、冷静に対処する必要があります。
ただ、そうは言っても、安倍総理のイラン訪問の価値は何ら減ずることはありません。
安倍総理の動向は、今や世界中が注目しています。
イランと核・ミサイル開発で協力関係にあると指摘されてきた北朝鮮も注視せざるを得ません。
そんな中、前川喜平元事務次官は、自身のツイッターで「アベさん、イランへ行って帰って『アメリカ・イラン戦争を回避しました』なんて言うつもりかもしれないが、アメリカは、もともとイランと戦争するつもりはない。
何のためにイランへ行くんだ?国内向けに、対露・対北朝鮮外交の失点を取り返すためか?そんなイラン訪問はいらん!」(原文ママ)とツイート。
何を言いたいのでしょうか(笑)。
下手なダジヤレで揶揄しようとしていますが、かえって自分自身の視野の狭さと卑小さを露呈していますね。
目の前にある成果や功績を一部のマスコミを含め、安倍憎しの人たちは何も見ようとしません。
孤立の韓国
安倍政権のここは評価する、ここは成果を出しているが、私はこう考えるから、批判するーこのような是々非々の評価であればいいと思います。
ですが、安倍憎し、アベノセイダーズの人たちは、とにかく全否定しようとするから、無理が生じる。
その一人、山口二郎法政大学教授は「安倍首相は、もはややりたい政策課題を失ったのだろう。
改憲を争点に同日選は、こちらも望むところ。
雌雄を決しよう。
野党も準備を急げ。」(原文ママ)とツイートするなど、何かと野党を盛り上げようとしていますがどうでしょうか。
少なくとも大半の国民の意識とはズレています。
安倍政権は歴代三位の長期政権です。
しかも任期中に歴代一位になる可能性が高い。
内閣支持率は各紙によって変化しますが、五割前後をキープしています。
ほかに選択肢がないことも大きいでしょうが、大方の国民が「安倍政権でいい」と思っているからです。
その中で狭い同志たちで「安倍憎し」を連呼したところで、ただの自慰行為でしかありませんよ。
トランプ動画もしかりですが、日本のいいイメージが世界中に伝播され、結果的に観光客数が飛躍的に伸びています。
反日を謳う韓国人ですら、なんと七百五十三万人(二〇一八年)も日本を訪れている。
韓国国内に目を転じてみると、『朝鮮日報』『中央日報』などの保守系新聞が、「文政権で韓国が孤立している」と社説や評論で取り上げています。
大阪で開催されるG20で、韓国は孤立を味わうでしょう。
文在寅大統領が会談を求めたとしても、安倍総理は突っ張ねるはずです。
ここ数カ月にわたる徴用工問題について、文政権は一切対応していないのですから、当然でしょう。
一方で、日本と韓国を除く十八カ国とは、できる限り、安倍総理は会談する予定です。
こういった日本の姿を見て、韓国は「国際的に孤立しているな」と実感するほかありません。
文在寅大統領が欠席する可能性もあります。
恥ずかしくて来られないかもしれない(笑)。
つい最近も、文在寅大統領は外交面において非礼、欠礼をくり返しています。
デンマークのフレデリック皇太子が訪韓した際、李洛淵首相主催の公式晩餐会に出席しました。
隣の席に文在寅大統領が座ったのですが、途中で席を立ってしまって、それきりになったそうです。
国際常識が欠如していると言われても仕方ありません。
韓国人は往々にして自己中心的ですが、文在寅大統領もその傾向が強いのです。
日本は文政権の自滅を待つのが良いかもしれません。
この稿続く。