梅雨空晴れ三日目――村田夏帆《夏の最後の薔薇》、長居植物園、そして『坂の上の雲』

2026年6月12日、梅雨空晴れ三日目の長居植物園薔薇園を撮影。312枚の写真を、村田夏帆さんの The Last Rose of Summer と、NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』オリジナル版4曲で構成した映像作品。
梅雨空晴れ三日目。
私は6月12日、長居植物園に向かった。
一昨日、疲労困憊して薔薇園の撮影を中止したからでもある。
この日の目的は、まず薔薇園だった。
しかし、そこには予想を超える光景があった。
薔薇は、まだ終わっていなかった。
むしろ、梅雨空晴れの光の中で、終わりかけた花だけが持つ、静かな表情を見せていた。
作品の前半は、ほとんどを薔薇園で構成した。
音楽は、村田夏帆さんの演奏による The Last Rose of Summer。
11分を超える時間、梅雨の晴れ間に残る薔薇と、夏帆さんのヴァイオリンが重なっていく。
「夏の最後の薔薇」という曲名が、この日の薔薇園に、そのまま重なった。
それは、単なる名残りではなかった。
終わりに近いものが、最後にもう一度、光を受けて立ち上がる。
そのような時間だった。
その後、作品は長居植物園全体へと広がっていく。
ダリア苑。
アジサイ苑。
そして、梅雨空晴れの光を受けた植物園のさまざまな光景。
音楽は、NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』オリジナル版で構成した。
ピアノ版。
オーケストラ版。
ボカリーズ。
そして最後に、もう一つの版。
『坂の上の雲』の音楽は、この日の長居植物園全体と、不思議なほど自然に重なった。
坂の上にある雲を見上げるような心。
遠くを見つめながら、それでも一歩ずつ進もうとする心。
梅雨の晴れ間の植物園には、そのような静けさと明るさがあった。
薔薇から始まり、ダリア、アジサイへ。
そして、植物園全体の光へ。
6月12日の長居植物園は、ひとつの季節が終わり、次の季節へ移っていく、その途中の姿を見せていた。
映像時間は28分23秒。
日本語版では、英語版から写真をさらに絞り込み、310枚超で構成した。
梅雨空晴れ三日目。
長居植物園は、この日も、忘れがたい時間を私に与えてくれた。

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