中国最初の患者は11月――李文亮医師らを処分した中国当局

産経新聞は、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道をもとに、中国で確認されている新型コロナウイルスの最初の感染者が2019年11月17日に発症していた可能性を伝えた。
武漢市中心病院の艾芬医師、李文亮医師らによる警告、そして中国当局による処分と口止めは、中国政府の初動遅れと情報隠蔽を示す重大な事実である。

2020-03-15
警察当局は「デマを流した」として李氏ら8人を処分。
艾氏も病院幹部から強い叱責を受け、肺炎については自分の夫にすら何も話すなと口止めされた。

以下は昨日の産経新聞からである。

「中国最初の患者は11月」
政府発表は12月
隠蔽裏付けか
香港紙

【北京=西見由章】香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト、SCMP、電子版は13日、現段階で確認されている新型コロナウイルスの最初の感染者は、湖北省で昨年11月17日に発症したと伝えた。
中国政府の非公表資料に基づくとしている。
中国政府は最初の感染者が12月8日に発症したと説明しており、報道が事実であれば、当局側の初動の遅れや情報公開の不透明さを裏付けるデータといえそうだ。
中国当局は12月31日、「原因不明のウイルス性肺炎」を27人が発症していると初公表。
専門家が「人から人」への感染を認めたのは1月20日だった。
一方、SCMPによると、最初の感染者とみられるのは湖北省の55歳で、11月には少なくとも39歳から79歳の男女9人が感染。
感染者は12月31日に266人、1月1日には381人に達したという。
感染者数には後からさかのぼって確認した人も含まれるもようだ。
ただ昨年末には、「人から人」感染を裏付ける爆発的な増加が起きていたことを示すデータといえる。
実際に武漢では当時、多くの医師が強力な感染力を持つウイルスへの警戒を呼び掛けていた。
中国誌「人物」、電子版が11日に公表した記事によると、武漢市中心病院の艾芬医師は12月30日、肺炎の原因を重症急性呼吸器症候群、SARSコロナウイルスと判断した検査報告書を見て危機感を抱き、その写真を知人の医師に送信。
医師8人がグループチャットに転送し、情報が拡散した。
このうちの1人が、2月7日に死去した同病院の眼科医、李文亮氏、33歳だった。
警察当局は「デマを流した」として李氏ら8人を処分。
艾氏も病院幹部から強い叱責を受け、肺炎については自分の夫にすら何も話すなと口止めされた。
この記事は公表直後に削除された。
同様に削除された財新、電子版の記事によると、武漢市中心病院に送られた報告書は、北京の民間機関が遺伝子情報を分析したものだった。
検査の一部に誤りがあり、新型コロナウイルスに似た遺伝子構造を持つSARSと判断されたという。

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