一部野党は国会登院を自粛してはどうか
2020年4月9日、産経新聞に掲載された阿比留瑠比氏の連載コラムを紹介し、新型コロナウイルス危機の中で桜を見る会や森友学園問題に終始した立憲民主党、国民民主党、共産党など一部野党の姿勢を批判する。緊急事態条項、憲法改正論議、蓮舫氏の発言、大阪市長・松井一郎氏の批判を通じ、国民の生命と財産を守る政治の本来の姿を問う。
2020-04-09
無責任の立憲民主党や国民民主党、共産党は、今年の1月から2月、新型コロナウイルスの危機が迫る中で、桜を見る会や森友学園問題ばかりやっていた。
以下は、今日の産経新聞に、「一部野党 国会登院自粛しては」と題して掲載された阿比留瑠比の連載コラムからである。
彼は現役最高の記者の一人である。
彼の先祖が、古代日本を外敵から守るために国土防衛に当たった防人の長であることは、既述の通り。
新型コロナウイルスの感染拡大は、有事を想定していない憲法をはじめとする、わが国の法的・社会制度的な脆弱さを可視化した。
国会は国民の生命と財産を守るため、与野党がその垣根を越えて一致協力するところを見せてほしい。
それでこそ政治は、国民の信頼を勝ち得るだろう。
そんな淡い期待を込めて、ここ2カ月ほど国会の様子を眺めてきたが、やはり現在の主流派野党にそれを望むのは、八百屋で魚を求めるのに等しいらしい。
ためにする批判。
安倍晋三首相は7日の衆院議院運営委員会で、日本維新の会の遠藤敬国対委員長が、「現行憲法はこのウイルスのような国難を想定していなかった。憲法改正による緊急事態条項の創設が不可欠だ」と質問したのに対し、こう答弁した。
「緊急時に国民の安全を守るため、国家や国民がどのような役割を果たしていくべきかを憲法にどのように位置づけるかは、極めて重く大切な課題だ。新型コロナウイルス感染症への対応も踏まえつつ、国会の憲法審査会で、与野党の枠を超えた活発な議論が展開されることを期待したい」
受けた質問に応じ、今後の課題について、ごく当然のことを述べている。
ところが、立憲民主党の蓮舫副代表は早速、ツイッターでこれにかみついていた。
「今最大の目的はコロナウイルス感染症の収束に向けたあらゆる手段です。国民の命を守ることです。改憲議論への期待を口にするリーダーに、それは違うとなぜ、自民党から声が出ないのでしょう」
どう読んでも、難癖としか思えない。
今回の緊急事態宣言を含め、現下の諸課題に全力で取り組むことと、その経験も取り入れて、将来の在り方に関して答えることは、何も矛盾しない。
蓮舫氏は、自民党の憲法審幹事が3日、立憲民主党に「緊急事態における国会機能の確保」をテーマにした審査会開催を提案した際にも、こう批判していた。
「黙れ、と言いたくなった。今やるべきことは、国会の全ての審査をコロナウイルス感染症対策に特化し、与野党協議を徹底すること。国民のために、世界のために出来ることをすべき時でしょ」
中国湖北省武漢市から政府のチャーター機で邦人第1陣が帰国した直後の1月29日の参院予算委員会で、持ち時間のほぼ全てを桜を見る会の追及に費やしたのは、はて誰だったか。
蓮舫氏は、安倍首相が2月末、全国の小中高校などに一斉休校を求めたときには、「こんなめちゃめちゃなリーダーシップはない。すぐ撤回すべきだ」と主張していたが、今も休校要請は間違いだったと考えているのだろうか。
現場から「黙って」。
今回は蓮舫氏の言動を例に挙げたが、彼女に限らず、主流派野党の政権批判には、感情的で脊髄反射的な、ためにするものが多い。
食傷気味でうんざりしていたところ、大阪維新の会代表の松井一郎大阪市長が、現場の首長の立場から、次のようにばっさり斬っていた。
「無責任の立憲民主党や国民民主党、共産党は、今年の1月から2月、新型コロナウイルスの危機が迫る中で、桜を見る会や森友学園問題ばかりやっていた。もう、とにかく黙っていてもらいたい。行政はコロナの被害に遭っている人をサポートしていく実務の世界にいる。選挙目当てのパフォーマンスをしている人たちは閉じ籠もって、出てこないで」
多くの国民も、そう実感していることだろう。
主流派野党は一昨年も国会審議に応じず、17連休を享受したのだし、今年は国会に来るのを自粛したらよい。
論説委員兼政治部編集委員。