グローバル時代は終わった――ルトワック氏が喝破した、中国という虚言の国と国民国家への回帰

産経新聞に掲載された米歴史学者エドワード・ルトワック氏へのインタビューは、新型コロナウイルス禍が暴いた世界の真実を明快に示している。EUの機能不全、中国の虚言体質、WHOなど国際機関の限界、そして国民国家が自国民を守る時代への回帰である。本稿は、朝日新聞やNHKなど日本メディアがいまだ「裸の王様」状態を続ける中、世界がすでに中国への認識を大きく転換している現実を問う。

2020-05-09

「裸の王様」状態を続けているのは、朝日新聞やNHK等を筆頭にした日本のメディアだけなのである。

産経新聞は、今、日本のみならず、世界においても最もまともな新聞である。
購読者の人たちは、今朝の産経新聞を読んで、私の評の正しさを、とことん実感したはずである。
先ず、NHK watch9の有馬とイアン・ブレマーの二人は、刮目して読まなければならない記事を紹介する。
上記の二人が、どれほどの小物であるかを痛感させる、本物の大人へのインタビュー記事である。
同時に、彼らの程度の低さは目に余る事と、彼らが中国の影響下にある可能性が大である事を、まざまざと思い知らせてくれてもいる。
上記の二人や、NHKの報道部を支配している連中が、おためごかしを振り回す幼稚園児であるだけではなく、間違いなく中国の工作下にある事を、日本国民に痛感させる、本物の報道である。
見出し以外の文中強調は私。
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グローバル時代は終わった。
米歴史学者エドワード・ルトワック。

新型コロナウイルス禍は、第二次世界大戦以来の危機と形容される。
世界はどこへ向かうのか。
戦略論研究の世界的権威として知られる米歴史学者のエドワード・ルトワック氏は、危機が暴いた「世界の真実」を説き明かし、
「国民国家の責任」
が増す時代に回帰すると予言した。

EUは役割を見失う。

新型コロナが世界に与えた地政学上の影響は。

「第一は、欧州における政治的な流れの断絶だ。
欧州連合、EUは欧州諸国間の戦争を予防するために設立されたが、EUが直面した初の戦争並みの不慮の事態である新型コロナへの対応に失敗した。
共有された医療情報や共通の医療戦略は存在せず、加盟国間の相互支援もあまりなかった」
「EUの連携した外交政策も皆無だった。
例えば、イタリアは中国からの支援を喜んで受け入れた。
他方、ドイツやスウェーデン、オランダなど他の欧州諸国は中国の支援を拒絶した。
融合を目指したEUは、役割を見失った。
今後は英国に続き、多くの加盟国が静かに脱退していくはずだ」
「米中関係は悪化の一途をたどり続けるという意味で一貫している。
わずか十数年前、米国は媚中派に席巻されていた。
風潮は変わりつつあるが、新型コロナが人々の対中意識の変化を加速させる。
誰もがウイルスは中国由来であり、中国当局が対応を誤ったことを知っているからだ」

*「裸の王様」状態を続けているのは、朝日新聞やNHK等を筆頭にした日本のメディアだけなのである。*

米中による「大国間競争」はどうなる。

「トランプ米政権に有利に働くだろう。
これは、米国の自由民主主義的な政治制度と、中国を統治する共産党独裁体制とのせめぎ合いだ。
だが、中国の同盟国はパキスタンとイランの2カ国だけ。
イタリアも中国に征服された。
イタリアは歴史上、間違った側について、後から態度を変えることで有名だ」
「一方、他の国々は中国に背を向け、米国に付いている。
ラーブ英外相が4月16日、
『対中関係を全面的に見直すべきだ』
と語っているのが良い例だ。
中国の習近平国家主席は、ウイルスなど全ての事態への対処には独裁制が適していると主張して、強権手法を正当化する。
さらには、世界を率いる指導者になる用意があるとの立場を示すが、世界各地で拒絶されている」

国に国民を守る責任。

国際機関や多国間枠組みの役割はどうなる。

「新型コロナは『真実を暴くウイルス』だ。
EUが機能しないことを暴き、多数の死者を出したイタリアの無秩序ぶりを暴いた。
中国は虚言の国であることも、白日の下にさらした。
日本については、
『日本は中国とは違うから安全』
といった意識が間違っていたことを思い知らせた」
「新型コロナ危機を受けて起きているのは、グローバル化の揺り戻しとしての『脱グローバル化』だ。
グローバル化は、国際機関の台頭と連動してきた。
EUや世界保健機関、WHOなどの機能不全が明白となったことで、世界はグローバル化や多国間枠組みから後退し、国民国家が責任をもって自国民を守る方向に回帰するだろう」

東欧諸国などでも権威主義体制が台頭している。

「新たな独裁諸国の台頭こそが、人々が称揚するグローバル化の産物だ。
インテリ層は、グローバル化を『世界民主主義』であるかのように主張したが、現実には、民主体制からプーチン独裁体制に変容したロシアや、集団指導体制から習体制に移った中国など、多くの国が独裁制に傾いていくのを促進した」
「グローバル化が独裁制と親和性が高いのは、国際機関が非民主的だからでもある。
EUとは、選挙で選ばれた各国政府の権限を欧州委員会に移管するもの。
欧州諸国の民主体制が弱体化したのは、各国の権力が非民主的な体制に移されたせいだ。
グローバル化が民主主義に何ら寄与しなかった以上、脱グローバル化により民主主義が損なわれることはない」

聞き手、ワシントン、黒瀬悦成。

新型コロナウイルスのパンデミック、世界的大流行は、世界の政治や経済、社会のあり方を問い直す契機となりそうだ。
国内外、各分野の識者に、その影響を読み解いてもらう。

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