武漢ウイルスが暴いた中国共産党の実像――櫻井よしこ氏が喝破する「親中派の嘘」

櫻井よしこ氏は、武漢ウイルスへの初動隠蔽、李文亮医師への弾圧、WHOへの影響力行使を通じて、中国共産党の専制独裁体制の脆さと危険性、そして親中派が隠してきた中国の実像を明らかにしている。

2020-05-20
専制独裁体制下の社会の常として、問題提起をするよりも指示待ち姿勢に徹することが身の安全を担保してくれる。
時にはそれで大きな出世も望むことができる。
以下は親中派の嘘と題して5/12日に出版された櫻井よしこさんの著作の序章からである。
彼女は最澄が定義した「国宝」であり、日本の至宝の一人である。
はじめにー親中派の嘘
暴かれた中国の実像
中国湖北省の大都市、武漢市で発生した新型コロナウイルス(武漢ウイルス)は中国共産党の実像を生々しく描き出した。
中国国内においては人民を強権支配し、外に対しては経済力、軍事力、情報操作で強者の論理を貫き勢力を広げる。
強気政策のその裹に隠されていた脆さを一気に暴き出したのが武漢ウイルスだ。
周知のように武漢ウイルスに対して中国共産党政権は当初、何の危機感も抱いておらず、武漢市当局はウイルスに感染した患者の発生を隠した。
他方、原因不明の肺炎患者の発生を重大事と受けとめた医師、李文亮氏は2019年12月30日、「華南海鮮市場で7名がSARS(重症急性呼吸器症候群)に罹り、我々の病院の救急科に隔離されている」とグループチャットで発信した。
李文亮氏はその発信を咎められ、事情聴取を受け、「違法問題」に対する「訓戒書」に署名させられた。
一連の事柄は中国共産党が2002年から2003年にかけてのSARS問題から何も学んでいなかったことを示している。
SARSの後、中国共産党は疫病発生を阻むための組織、施設作り、あるいは人材育成、研究・開発に膨大な投資をしたはずだった。
だが、危険情報の収集も分析も対応策の考案も、共産党政府にはできていない。
なぜか。
習近平主席一人に権限が集中し、「偉大な指導者」に誰も物を言えない国になってしまったからだ。
専制独裁体制の下ではリスクをとらないのが生き残りの秘訣だ。
当局が聞きたくもなく、認めたくもない嫌な情報は報告しないに限る。
専制独裁体制下の社会の常として、問題提起をするよりも指示待ち姿勢に徹することが身の安全を担保してくれる。
時にはそれで大きな出世も望むことができる。
こうして対策が遅れウイルスはコントロール不能な次元まで広がった。
事態の深刻さに気づいた習氏は直ちに二つのことを実行した。
一つは国際社会における中国の立場を守ることである。
もう一つは何としてでも武漢市の真実を覆い隠すことである。
本文でも触れた点だが、まず中国は世界保健機関(WHO)に強い圧力をかけて、1月22~23日の会議で「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を見送らせた。
当該ウイルスのヒトからヒトヘの感染は限定的だなどの誤った情報まで出させ、結果として国際社会にウイルスを広げた。
WHO事務局長のテドロス氏は「中国の講じた大規模な感染予防・抑制行動によって世界はより安全になった」などとも語った。
中国マネーの効用は鮮やかだ。
この稿続く。
*朝日新聞等の新聞やNHK等のテレビメディアに効いているのは、日中友好の美名の元に、中国の意向通りに作られた単なる民間協定である日中記者協定か、それともマネートラップか、或いはハニートラップか、その真相は、杳(よう)として知れない。*

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