世界は他国の真実を知らない――韓国大統領選挙の情報工作と、民主主義社会を覆う「嘘」
2013-12-31
前章の続きである。
韓国の大統領選挙が、どちらの候補が勝つのか分からない大接戦であったことは、世界も知っていたと思う。
世界が知らないのは、それから以降のことなのである。
私が、この事を知ったのは、ニューズウィーク日本語版を購読していたからである。
この世界最高の週刊誌は日本では約9万部しか購読されていない。
世界ではほとんど購読されていないに等しいはずである。
以前に日本の或る学者の論説を紹介した。
朝日新聞社の社外の紙面批評家の一員に選ばれた彼は、欧米の高級紙に比べれば、日本の大新聞のレベルは、極限すれば幼稚園児のようなものである、と批評していたのである。
毎日毎日のフロントページの大見出しの記事について言えば、彼の言っていることが極論であるとは、私は言わない。
特に、「日本の失われた20年」の間のマスメディアは全くそうだったのであると言っても過言ではないからである。
それだけではなく、彼らが、「日本の失われた20年」を作ったのであることを、私は「文明のターンテーブル」において指摘した。
だが、欧米の高級紙の購読部数とは数十万単位なのである。
つまり大多数の人たちは、他の国の本当の姿など何も知らないのである。
それでなくとも、民主主義の世の中というものは、悪がはびこる世の中なのである。
嘘をつくものが幅をきかせるのである。
オリバー・ストーンの労作は、そういうことも伝えているのである。
こういうアメリカや世界に向かって、嘘つきほど、様々な工作を為すのである。
さて、私が知った冒頭の事実の、その後の真実である。
ニューズウィーク日本語版には最後のコラムに、在日フランス人、英国人、中国人、韓国人などが連載コラムを順番に書いている。
まさに在日韓国人の記事で初めて知ったのである。
件の大統領選挙において、与党は、秘密警察のような部署を使って、野党候補の誹謗中傷キャンペーンを、特にネット上において繰り広げて、現大統領を勝利に導いた。
その事実が露呈して、パククネ政権を揺るがす大規模なデモが繰り広げられている、という韓国の実態を、私は、その時、初めて知ったのである。
検索してみて、そのことが全くの事実であることも更に知った。
私が購読している朝日新聞と日経新聞で、この事実を読んだ記憶はなかった。
(但し、最近は、さすがに伝えだしている。)
かろうじて世界の事実の一部を伝えるのは高級紙だけだろうが、欧米において、これは10万部レベルのものでしかないのである。
ほとんどの国民は他国の実態や、世界の事実など全く知らないのである。
自分はエリートであると思っている日本や世界のエスタブリッシュメントが真実を知っているか?
答えはNOなのである。
彼らは常に嘘つきに騙されるのである。
悪人ほど、そのことを熟知しているのである。
そうして際限なく嘘をつき続けるのである。
瀕死の時に何度も日本に救われた事実に対しての感謝の気持ちなど、これっぽちもないという、全くの悪人にふさわしいありさまで。
これは韓国に限ったことではないのである。